
今回の「Includeを的確に訳す」の全体像と流れについてお話しします。
まずは、Include という語の成り立ち(語源)と、その基本イメージを見ていきます。
Include の訳出で迷ったときには、この語源や基本イメージに立ち返ると効果的ですので、覚えておいてください。
Include に限らず、翻訳ジャーニーで繰り返し取り上げる概念について説明します。実案件でも、トライアルでも、手持ちのカードを増やし、対象(単語や構文など)をパターン化して覚えておくと翻訳がぐっと楽になります。
まずは、最も頻度の高い「含む系」のパターンに挑戦します。
A includes B や、A is included in B などの形で登場することが多い、基本形です。
次に頻度の高いパターンです。
青い枠の中に、赤い丸がいくつか入っている図を思い出しながら訳出に挑戦してください。Include 以外の部分については少し訳出が難しいかもしれません。
続いて「その2」に挑戦します。「その1」とよく似ていますが、いくつか注意すべき点があります。
だんだんと高度になっていきます。今度は、Include の基本イメージを思い描きながら、視点を変えてみましょう。
※:課題文で tabacco となっているのは、tabaco のスペルミスです。申し訳ありません。
パターン4は、「含める」と訳すと最も不自然になるケースです。場面に応じてベストな表現を選びましょう。
頻度は高くありませんが、これまでのアプローチが通用しないケースをご紹介します。まずは基本的な意味をしっかりとつかむことが大切ですが、「内容が分かったのにうまく訳文にできない」ということもあります。ここでは、そんな時に役立つとっておきの「要は何よ?」メソッドをご紹介します。
※NDA(機密保持)についてはしっかりと守りましょう。
お疲れ様でした!今回のコースについてまとめてみます。
これから、トライアルや実案件で Include が出てきたら、自信を持って最適なカードを出してください!
ボーナスレクチャー
この動画は、「プロの翻訳者・翻訳家になりたい!」、「実務翻訳の世界でプロとして活躍したい」と考えている皆さんを全力でサポートする翻訳ジャーニーです。
今回は、「Include」という英単語を徹底的に掘り下げていきます!
「Include」は、比較的簡単に思われがちな単語です。そのため、ついつい「含む」「含まれている」といった「含む系」の訳語を安易に当ててしまいがち。しかしながら、このパターンで対応できるのは全体の半数ちょっと。「含む系」以外に、3種類ほどのパターンを知っておかないと的確な訳出をすることは難しいかもしれません。
(ご注意:頻度については個人的なイメージです)
このコースでは、Include を使った実践的な課題文に挑戦しながら、「トライアル合格レベル」「商品として出せるレベル」の訳文を作る具体的なテクニックをご紹介します。Includeは、場面にあった最適な切り札を出すための格好の練習材料になると思います。
[コースの構成]
1. 概要
2. Includeの語源と基本イメージ
3. 場面にあった切り札を出す
4. 実践 Include パターン1
5. 実践 Include パターン2(その1)
6. 実践 Include パターン2(その2)
7. 実践 Include パターン3
8. 実践 Include パターン4
9. 実践 Include その他のパターン
10. まとめ
1. 実務翻訳における Include について簡単にお話します。分野を問わず、頻出単語です。
2. すべての基本となる、語源と基本イメージについて考えます。迷ったときは、このイメージに立ち返ります。
3. 場面にあった切り札を出す、という翻訳ジャーニーに共通の考え方についてお話しします。
4~9. いよいよ実践課題に挑戦します。今回の課題文は6種類。それぞれに3つ程度の訳文を用意していますので、それぞれじっくりと見ていきましょう。
5. 最後にコースの全体を振り返って終了です。
[このコースを作ることになったきっかけ]
講師は翻訳経験15年の現役翻訳者です。日々、いろいろな方の訳文をレビューしていく中で、Include があまりにも安易に訳されていることに気が付きました。頻度も高く、多くの場合は「含む」などと訳しておけば無難であるために、機械的に「含む系」の訳語を当ててしまうようになり、そのうちに適切な表現があっても過去の表現を踏襲してしまい、適切な訳語表現を使うことを躊躇してしまうようになる方もいます。
ここでは、Include をパターン別に解剖することで、「含む系」としてよいケースと、はっきりと別の表現で訳出すべきケースとを分類しますので、自信を持って訳語を選ぶことができるようになると思います。