【翻訳を学ぶ】Include を的確に訳す【実践編・翻訳ジャーニー】
What you'll learn
- 英日翻訳の実践的なテクニック
- Include系に対して訳出パターンがあることを認識する
- パターンの分類方法を理解する
- 各パターンの中から最適な訳語を選ぶ
- トライアルや実案件で通用するレベルの訳文を作る
- 意味は分かったが自然な訳文にできないときの対処法を知る
Requirements
- 基礎的な英文読解力(会話スキルは問いません)
- 資格試験を目安にするのは難しいですが、TOEICのリーディングで300点程度あると負担感は少ないと思います。
Description
この動画は、「プロの翻訳者・翻訳家になりたい!」、「実務翻訳の世界でプロとして活躍したい」と考えている皆さんを全力でサポートする翻訳ジャーニーです。
今回は、「Include」という英単語を徹底的に掘り下げていきます!
「Include」は、比較的簡単に思われがちな単語です。そのため、ついつい「含む」「含まれている」といった「含む系」の訳語を安易に当ててしまいがち。しかしながら、このパターンで対応できるのは全体の半数ちょっと。「含む系」以外に、3種類ほどのパターンを知っておかないと的確な訳出をすることは難しいかもしれません。
(ご注意:頻度については個人的なイメージです)
このコースでは、Include を使った実践的な課題文に挑戦しながら、「トライアル合格レベル」「商品として出せるレベル」の訳文を作る具体的なテクニックをご紹介します。Includeは、場面にあった最適な切り札を出すための格好の練習材料になると思います。
[コースの構成]
1. 概要
2. Includeの語源と基本イメージ
3. 場面にあった切り札を出す
4. 実践 Include パターン1
5. 実践 Include パターン2(その1)
6. 実践 Include パターン2(その2)
7. 実践 Include パターン3
8. 実践 Include パターン4
9. 実践 Include その他のパターン
10. まとめ
1. 実務翻訳における Include について簡単にお話します。分野を問わず、頻出単語です。
2. すべての基本となる、語源と基本イメージについて考えます。迷ったときは、このイメージに立ち返ります。
3. 場面にあった切り札を出す、という翻訳ジャーニーに共通の考え方についてお話しします。
4~9. いよいよ実践課題に挑戦します。今回の課題文は6種類。それぞれに3つ程度の訳文を用意していますので、それぞれじっくりと見ていきましょう。
5. 最後にコースの全体を振り返って終了です。
[このコースを作ることになったきっかけ]
講師は翻訳経験15年の現役翻訳者です。日々、いろいろな方の訳文をレビューしていく中で、Include があまりにも安易に訳されていることに気が付きました。頻度も高く、多くの場合は「含む」などと訳しておけば無難であるために、機械的に「含む系」の訳語を当ててしまうようになり、そのうちに適切な表現があっても過去の表現を踏襲してしまい、適切な訳語表現を使うことを躊躇してしまうようになる方もいます。
ここでは、Include をパターン別に解剖することで、「含む系」としてよいケースと、はっきりと別の表現で訳出すべきケースとを分類しますので、自信を持って訳語を選ぶことができるようになると思います。
Who this course is for:
- プロの翻訳者・翻訳家になりたい方
- トライアルに合格したい方
- 翻訳スキルを高めたい方
- 原文の意味はわかるのに自然な訳文にできず困っている方
- 「含む」や「含める」としないほうが良さそうな場合があるのだが、別の訳語を当てるのに躊躇している方
Course content
- Preview04:30
Instructor
皆さん、こんにちは!
英日翻訳者の五野上 良(ごのかみ りょう)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
Udemyで公開している「翻訳ジャーニー」は、「これからプロの翻訳者・翻訳家になりたい!」、「実務翻訳のプロとして活躍したい!」という方を全力でサポートするオンデマンド型の翻訳講座です。
以下に、講師の経歴やこの講座の特徴についてご紹介します。
[講師紹介・経歴]
海外で日本語教師を経験し、国内では一般企業2社で社内翻訳者、大手翻訳会社Welocalize Japanでリードリンギスト、そして専業フリーランス翻訳者として通算12年の経験があり、現在も現役の翻訳者として活動しています。
トライアルをゼロから作成したり、提出されたトライアルを評価したりしてきたほか、多くのレビュー(他の翻訳者が訳出したものをチェックするお仕事)も担当させていただきました。
15年前に翻訳の仕事を始めたときを振り返ってみると、翻訳技術というのはどこか捉えどころのない、職人技のようなものだと感じていたように思います。しかし今はそうした考え方が変わり、「翻訳技術は、多くの部分を体系的に分類して客観的に説明できるものである」と思い至るようになりました。
僭越ながら、私が得てきた知見をぜひ、これから翻訳を始める方々に役立てていただきたいと思っています。
[講座の目的と特徴]
この講座「翻訳ジャーニー」では、毎回特定のトピックを取り上げ、講師がiPadとスタイラスペン(Apple Pencil)を使って様々な訳文に赤ペンや蛍光ペンを入れて、試行錯誤、推敲、取捨選択する様子を受講生の皆さんと一緒に見ていきます。
なぜこのようなスタイルを取るかと言いますと、皆さんにも訳文作りの途中経過を一緒に体験していただきたいからです。単に、原文と、それに対応する上手な訳文を並べるだけ、あるいはそこに多少の解説を付けるだけ、というのでは、翻訳スキルはなかなか上達しないと私は思います。
たとえば、ベテランの翻訳者が原文を読んで訳文を1つ作ったとき、実はその翻訳者の頭の中では膨大な数の試行錯誤が行われていて、たくさんの組み合わせが試されて、たくさんのボツ訳が生まれているのです。翻訳技術を身につけるためには、こうした取捨選択のプロセスを追体験することが大切です。
最初はゆっくりでもかまいません。そして、何回書き直してもかまいません。ご自身で作った訳文を少しずつでも改良していく技術を磨くことが大切です。
[講座の対象者]
・これから翻訳者を目指す方(英日、産業翻訳、実務翻訳)
・トライアル合格を目指す方
・日々の翻訳で訳しづらい単語や構文に悩んでいる方
・もっと翻訳スキルを高めたい方
・在宅のお仕事に興味がある方
・翻訳会社や一般企業の社内翻訳者を目指す方
[最後に]
「プロの翻訳者になる」、「活躍できる翻訳者になる」、という皆さんの目標達成に向けて、一緒にジャーニーを歩んでいきたいと思っています。
それでは、本編でお目にかかりましょう。