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勘でチューニングしないRAG改善 ― Ragas評価・Hybrid Search・Rerankingを実測で比較する
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勘でチューニングしないRAG改善 ― Ragas評価・Hybrid Search・Rerankingを実測で比較する

RAGの精度をRagasの5指標で数値化し、チャンク設計・Hybrid Search(BM25+ベクトル検索)・Rerankingを1つずつ足して効果を実測。文書量による効き方の違いと、VRAM・応答時間を含む導入判断まで扱います
Created by池谷 進
Last updated 8/2026
Japanese

What you'll learn

  • Ragasの5つの指標でRAGの精度を数値化し、検索側と回答側のどちらに問題があるかを切り分けられるようになる
  • チャンク設計・Hybrid Search・Rerankingを1つずつ足して、それぞれの効果を同じ基準で比較できるようになる
  • 文書の量によって同じ手法の効き方が変わることを理解し、自分のデータで測り直せるようになる
  • 精度と、VRAM・応答時間・測り直しの手間との釣り合いを見て、どこまで上げるかを判断できるようになる

Course content

10 sections • 30 lectures • 1h 49m total length
  • この講座について5:19

    この講座の対象と全体の流れ、そして何を測って何を上げるのかを確認します。

  • なぜ精度を測るのか2:06

    精度を上げる前にまず測る、という順序がなぜ必要かを確認します。

Requirements

  • RAGの基礎(埋め込みで検索し、見つかった文章をチャットモデルに渡して答えさせる仕組み)を知っていること。RAGそのものの入門は扱いません。基礎をどこで身につけたかは問いません
  • 画面を見るだけでも最後まで理解できます。 以下は、手元で同じ測定を再現したい方向けの要件です
  • Windows PCとNVIDIA製GPU(CUDA対応)。チャット用・埋め込み用・並び替え用のサーバーを3つ同時に起動するため、合計で約6.7GBのVRAMを使います
  • uv(Pythonのパッケージ管理ツール)が導入済みであること。「llama.cppで学ぶローカルLLM入門」で手を動かした方は既に入っています。未導入の場合は公式サイトの手順で導入してください(リンクは「環境を準備する」のリソース欄に記載)
  • チャット用モデル(gemma-4-E4B-it-Q4_K_M.gguf)と埋め込み用モデル(nomic-embed-text-v2-moe.Q4_K_M.gguf)が導入済みであること。「llama.cppで学ぶローカルLLM入門」で手を動かした方は既に入っています。未導入の場合は「環境を準備する」のリソース欄のリンクから取得してください
  • コマンドプロンプト/PowerShellで、示されたコマンドをそのまま打てること(プログラミングの経験は不要です)
  • 準備段階(モデル・uv・Pythonパッケージの取得)でのみインターネット接続が必要です

Description

本コースにはAIの使用が含まれています。

「チャンクサイズを変えてみた。Hybrid Searchも足してみた。前より良くなった気はする」——その「気がする」を、数字に変える講座です。

RAGの精度を上げる手法は、すでに数多く紹介されています。一方で、入れた結果が本当に良くなったのかを測る手順は、あまり語られません。測らずに手を入れると、効いていない改善を積み上げたまま気づけなくなります。

この講座は、先に測ってから上げます。Ragasという評価フレームワークで5つの指標を数値にして、チャンク設計・Hybrid Search・Rerankingを1つずつ足しながら、毎回同じ質問セットで測り直します。

この講座で扱うこと

  • Ragasの5指標(Context Recall・Context Precision・Faithfulness・Answer Relevancy・Answer Correctness)で精度を数値にする

  • 採点を担う判定役のモデルを、実際の使われ方で確かめてから選ぶ

  • 全段階を同じ基準で比べるための、固定の質問セットを用意する

  • チャンクサイズとオーバーラップを変えて測り直し、数値を根拠に設計を決める

  • ベクトル検索の弱点をBM25で補うHybrid Searchを組み込んで測る

  • 検索した候補を並び替え直すRerankingを組み込んで測る

  • 文書を6ファイルから86ファイルに増やした条件で測り直し、同じ手法の効き方がどう変わるかを見る

  • VRAM・応答時間・測り直しにかかる時間という、精度と引き換えに増えるものを確認する

なぜ「測ってから」なのか

数値が無いと、次に何を試すべきかが決まりません。指標を分けて測ると、問題が検索側にあるのか回答側にあるのかが切り分けられます。この講座では実際に、検索側の指標が満点になっても回答側が上がらない場面や、期待した手法が数字を動かさない場面が出てきます。そこも隠さずそのまま見せます。うまくいった記録だけを並べても、自分のデータで測るときの役に立たないからです。

クラウドAPIでRAGを組んでいる方へ

実演は手元のllama.cppサーバーで行いますが、環境に固有の内容は3本・約13分だけです(「環境を準備する」「並び替えモデルを選ぶ」「Rerankerサーバーを起動する」)。残りの約80分は、ローカルでもクラウドAPIでも同じ内容です。評価コードは接続先を差し替えるだけで動き、チャンク設計もBM25の組み込みもPython側で完結します。どこを変えればクラウドAPIで動くかは、一覧にしてリソースとして配布しています。

ただし1点だけ、先にお断りしておきます。「並び替えモデルを選ぶ」の回は、選定基準そのものが「自分でGGUF形式に変換できるかどうか」です。手順だけでなく、判断の枠組みそのものがクラウドAPIを使う方には当てはまりません。読み替えれば使える、という性質の回ではありません。だからこそ、購入前にお伝えしておきます。

こんな人におすすめ

  • RAGの基礎を知っていて、社内でAIの導入・評価を任されている方

  • 社内文書に答えさせるRAGを作ったものの、精度が良いのか悪いのか判断できずにいる方

  • クラウドAPIでRAGを組んでいて、精度を数値で評価する手順を身につけたい方

  • チャンクサイズやHybrid Search・Rerankingの採否を、勘ではなく数値を根拠に決めたい方

  • 手元に検証環境が無くても、測り方と改善の考え方を先に理解しておきたい方

受講に必要なもの

画面を見るだけでも最後まで理解できる構成です。手を動かす場合は、Windows PCとNVIDIA製GPU、uv、チャット用と埋め込み用のモデルファイルが必要になります(詳細は要件欄に記載)。

精度は、上げる前に測る。それだけで、次に何を試すべきかが見えるようになります。

Who this course is for:

  • RAGの基礎(埋め込みで検索し、見つかった文章をチャットモデルに渡して答えさせる仕組み)を知っている、社内のAI導入・評価担当の方
  • 社内文書に答えさせるRAGを作ったものの、精度が良いのか悪いのか判断できずにいる方
  • クラウドAPIでRAGを組んでいて、精度を数値で評価する手順を身につけたい方
  • チャンクサイズやHybrid Search・Rerankingの採否を、勘ではなく数値を根拠に決めたい方
  • 手元に検証環境が無くても、測り方と改善の考え方を先に理解しておきたい方