
理念は作ってある。朝礼で唱和もしている。ところが、実際の判断のときに一度も出てこない。ミッション・ビジョン・バリュー・パーパスの違いも、正直よく分からない。そんな場面で止まっていませんか。
この講座は、MVV・パーパスの用語を暗記するための講座ではありません。講座で約束する変化は、「掲げている言葉が、判断に使えるものかどうかを、自分で判定できるようになる」ことです。知識を増やして終わるのではなく、実際の仕事で説明・比較・判断するときに使える形まで進めます。
■ なぜ、知識だけでは仕事で使えないのか
現場で困るのは、言葉を知らないことだけではありません。理念は作ってある。朝礼で唱和もしている。ところが、実際の判断のときに一度も出てこない。ミッション・ビジョン・バリュー・パーパスの違いも、正直よく分からない。本や動画で個別の用語を覚えても、目の前の資料や案件に当てはめる順番が無ければ、結局は感覚に戻ってしまいます。
そこで本講座では、最初に見る場所を決め、次に数字や事実を分け、最後に自分の言葉で結論を作ります。判断の途中を飛ばさないので、正解だけを覚えるのではなく、条件が変わったときにも同じ手順を使えます。
■ この講座で目指す到達点
講座を通して、次の行動が取れる状態を目指します。
・ミッション・ビジョン・バリューを、用途で書き分けられる
・パーパスとミッションの関係を説明し、自社に2つ必要かを判断できる
・自社のミッションが「断る基準」として使えるかをテストできる
・浸透が起きる3つの場面(採用・評価・意思決定)を挙げられる
・言葉が使われているかを、3つの指標で測れる
・実態と合わなくなった言葉を、書き換えるかどうかを判断できる
中心にあるのは「掲げている言葉が、判断に使えるものかどうかを、自分で判定できるようになる」という一つの変化です。また、3つの言葉を用途で書き分けられ、自社のミッションが「断る基準」として使えるかをテストでき、浸透を3つの指標で測り、実態と合わなくなった言葉を書き換える判断ができるという成果へつなげます。
■ 早い段階で、まず一度やってみます
セクション1の最後にある【Quick Win】で、「去年1年で、理念を理由に断った案件はあるか」を最初に1つ判定します。最初から自分の会社の資料や難しい案件を用意する必要はありません。講座内の題材で手順を確かめてから、自分の仕事へ置き換えます。
■ 講座の進み方
・導入:この講座の地図と、3週間の進め方/MVVが効かない、たった1つの理由/【Quick Win】去年、それを理由に何を断りましたか
・3つの言葉:ミッション — 断る基準/ビジョン — 期限と数字/バリュー — 採用と評価の基準/パーパスは、何が違うのか
・作り方:誰が作るか — 社長ひとりか、全員か/言葉は、過去から掘る/やってはいけない3つ/断る基準テスト — 作った言葉を試す
・浸透させる:唱和が効かない理由/浸透が起きる、3つの場面/採用で使う/評価で使う
・使われる仕組み:会議で使う — 案件を判定する/断ることのコストを、金額で出す/断れないときは、言葉のほうを書き換える/測る、3つの指標
・まとめ:総合演習:MVV運用の1枚を作る/中小企業でMVVが効く条件と、効かない条件/小テスト/次の一歩 — 明日からできること
各セクションは、前の章で作った見方や材料を次の章で使う順番になっています。途中の演習では、講師の手本を見る、自分で同じ手順を再現する、自分の題材へ置き換える、という流れで進めます。式や枠組みだけを示して終わらせず、どの情報を拾い、何を比べ、どこまで言えればよいかを一つずつ確認します。
■ この講座の特徴
1. 設計書で定めた一つの変化に絞っています
扱う範囲を広げすぎず、「掲げている言葉が、判断に使えるものかどうかを、自分で判定できるようになる」ために必要な順番へ絞りました。周辺分野を網羅することより、受講後に一つの仕事を自分で進められることを優先しています。
2. 実際のレクチャー名どおりに進みます
掲載ページだけで大きな効果を約束しません。カリキュラムにある題材・演習・まとめの範囲で学びます。講座に無いツール、制度、手法を、説明文だけに足してはいません。
3. 判断の根拠を言葉にします
数字やフレームワークを出して終わるのではなく、「なぜその結論にしたか」「何が変われば結論も変わるか」を言える形にします。仕事で質問されたときに、答えだけでなく根拠まで示せる状態が到達点です。
4. AIは答えを決める人ではなく、抜けや反論を見つける補助として使います
AIを使う場面でも、最終判断は受講者自身が行います。入力する情報、確かめる前提、採用しない出力を区別し、AIの回答をそのまま貼り付けない進め方を扱います。特定の有料機能に依存せず、講座内で示す範囲で進めます。
■ 講座内で使うもの
・MVV運用シート(3つの言葉を用途で書く・断る基準テスト・浸透の3場面・測る3指標・運用の1枚・完成形)
・プロンプト集_MVV(6本)
・テンプレ_MVV運用の1枚
資料がある場合も、数字や文章を自動で正解にするものではありません。考える順番をそろえ、抜けを減らし、自分の結論を残すために使います。自分の資料を持っていない方は講座内の題材で進め、持っている方は同じ欄へ置き換えられます。
■ この講座が向いている方
中小企業の経営者・幹部で、①理念やMVVを作ったが、壁に貼ったまま使われていない人 ②これから作ろうとしていて、何から手をつけるか分からない人 ③事業承継や規模拡大で、判断の基準を言葉にする必要が出てきた人
「学んだ言葉はあるが、仕事の場面で使い切れない」「数字や資料を見ても、次に何を確かめるか決まらない」「会議で結論と根拠を短く説明したい」という方に向いています。
■ この講座が向いていない方
①ブランディング・広報・対外発信のつくり方 ②大企業のパーパス経営・統合報告書 ③理念研修・唱和の運用ノウハウ
また、受講するだけで成果が保証される講座を求める方、個別案件の最終判断を講師に代行してほしい方にも向きません。講座が提供するのは、設計書で定めた範囲の知識・演習・判断手順です。
■ 受講後に残るもの
見終わったあとに残すのは、用語の一覧ではありません。「掲げている言葉が、判断に使えるものかどうかを、自分で判定できるようになる」ための手順と、自分の言葉で説明した結果です。講座の題材で一度通したあと、自分の仕事に置き換え、同じ順番で見直せる状態を目指します。
最初から完璧な答えを作る必要はありません。まずは冒頭の演習で一つ判断し、次の章で根拠を増やし、最後に全体を一つにつなげてください。