
ここからPower BIの実際の操作に入っていきます。今回、このコースでは、今、御覧の「Data_Sample」というデータを扱います。ご覧いただいているのは、エクセル形式のデータファイルです。これは、あるグローバルに商売を展開している、電動スクーターの会社の売上データとなっています。
(フィルターをクリック)
販売日などを確認すると、約3年分のデータが含まれています。このデータを使って加工や分析を行いながら、Power BIの操作方法を順を追って説明していきます。
なお、この「Data_Sample」ファイルは、ダウンロード資料として用意していますので、事前にダウンロードしていただき、一緒に手を動かしながら学習を進めていただければと思います。
今、画面に映していますのは、例のために映している私の他のコースの画面ですが、ダウンロードファイルというのは、今見ているレクチャーの横に「リソース」というアイコンがあります。ここからダウンロードができます。もし、この画面が出ていなければ、(画面下の展開表示を見せる)こちらの展開表示をクリックしてみてください。では、データに戻ります。(データに戻る)
ちなみに、Udemyのプラットフォーム仕様の影響で、ダウンロード時にファイル名が「Data_Sample」ではなく、ブランクや「オリジナル」など別の名前に変わってしまうことがたまにあるようです。その場合は、「Data_Sample(データアンダーバーサンプル)」に名前を変更してからご利用ください。ファイルを開いていただくと、中身は同じ売上データですのでご安心ください。
それでは、ファイルの準備が整いましたら、次のレクチャーで「データの取り込み」から始めていきましょう。
このレクチャーでは、Power BIの起動方法を解説していきます。データを取り組む前に、そもそもPower BIを起動しないと話が始まらないですよね。
まず、前のレクチャーでダウンロードした「Data_Sample」ファイルですが、私はデスクトップ上に「Power BI Training」というフォルダを作成し、そこに保存しています。みなさんがご都合の良い格納場所においていただければと思います。ただ、後からこの格納場所を参照しますので、どこに格納したかは覚えておいていただければと思います。では、ここからPower BIを起動していきましょう。
このコースでは、Power BIのインストール方法について詳しくは扱いませんが、非常に簡単です。Googleなどで「Power BI Desktop」と検索すると、Microsoftの公式サイトが表示されます。そこから「無料ダウンロード」のボタンをクリックし、案内に従えばすぐにインストールできます。
なお、インストール後に「どうやって起動すればいいのかわからない」という声もよく聞きます。その場合は、キーボードのWindowsキーを押して「power」と入力してみてください。「Power BI Desktop」または「PowerPoint」が表示されますので、Power BI Desktopの方をクリックすれば起動できます。
起動すると、御覧のような画面が出てきます。これが表示されれば、正常に起動している証拠です。「空のレポート」をクリックしましょう。
(右上を示し)私はすでにサインインをしているので出ませんでしたが、サインインを求められることがあります。もし、そのようなウィンドウが出てきても、必須ではないので、ウィンドウを閉じます。もし、最初のポップアップでウィンドウが閉じられない場合は、一旦サインインを進めて、表示されたウィンドウの右上にある×で閉じていただければOKです。
「無題 - Power BI Desktop」という画面が表示されます。これがPower BIの基本画面です。
ここでひとつ紹介しておきたいのが、画面上部の「リボン」です。「リボンを切り替える」というボタンがあり、これをクリックするとリボンの表示サイズを大きくしたり小さくしたりできます。このコースではリボンを大きくした状態で解説を進めていきます。
以上、ここではPower BI desktopの起動方法を見ていきました。次のレクチャーでは、コースをいつでも中断できるようにPower BI desktopファイルの保存方法を見ていきます。
このレクチャーではPower BI ファイルの保存方法を見ていきます。今立ち上げた、こちらのファイルを保存しましょう。一度保存しておけば、コースを中断しても再開が簡単にできます。
ファイルから、名前をつけて保存、もしくはこのフロッピーのアイコンからもできます。
ただ、「Ctrl + S」を押すのが最も手早い方法です。この後、作業途中でもCtl + S で途中経過を保存できますので、Ctl + Sで保存するやり方で統一すると良いでしょう。
「このファイルを保存」ウィンドウが開きますので、任意の名前を付けて保存してください。私は「Power BI training」という名前で保存します。ちなみに、Power bI desktopのファイルの拡張子は、pbix です。
私は、デスクトップに用意したPower BI Training というフォルダに格納したいので、その他のオプション、このデバイスを参照、そしてデスクトップ上のPower BI Training フォルダを指定して、保存、とします。
保存が完了すると、ウィンドウ上部のファイル名が「無題」から指定した名前に変わります。保存先のフォルダを見ると、「Power BI Training.pbix」というファイルが作成されていますね。先ほどお伝えしたように、Power BIファイルの拡張子は、pbixです。この後、コースを進めていく中で、途中で中断したいと思えば、ctl + S で保存し、ファイルを閉じてOKです。
再開する時は、保存しているフォルダにいき、Power BI desktopのファイルをダブルクリックすれば起動します。
以上、このレクチャーでは、Power BIファイルの保存方法を紹介しました。次のレクチャーで、いよいよデータをPower BIに取り込んでいきます。
このレクチャーでは、Power BIにデータを読み込む方法を説明します。
データの取り込みは、画面上部の「ホーム」タブにある「データを取得」から行います。この「データを取得」ボタンの下にある下向き矢印をクリックすると、さまざまな形式のデータソースが表示されます。
このコースではExcelファイルを扱いますので、「Excelブック」をクリックしてください。他にもテキスト/CSVファイルやSQLサーバーのデータなども取り込めますが、このコースでは、最も使う人が多いであろうExcelに限定します。
Power BIでは、Excelユーザーが多いという証拠に、デフォルトのこの画面の頭に「Excelからデータをインポートする」というボタンもありますよね。それに「データを取得」のま横にも、Excelブックとあります。どちらでも同じです。
表示された画面から「Excel」を選ぶと、ファイルの場所を指定するウィンドウが開きます。私はデスクトップの「Power BIトレーニング」フォルダに保存した「Data_Sample」ファイルを選択します。みなさんはご自身で保存した格納場所まで行っていただき、Data_Sampleをクリックしていただけますしょうか。
ファイルを選ぶと、「ナビゲーター」というウィンドウが開き、「売上データ」と「都道府県別人口」の2つのシートが表示されます。
それぞれをクリックすると、右側にプレビューが表示されます。「売上データ」は、これから加工していく電動スクーターメーカーの売上情報です。「都道府県別人口」は、日本の人口データで今回は使いません。
これは何かというと、(エクセルを見せる)このダウンロードしていただいたエクセルのワークシートを示しています。売上データ、都道府県別人口、とありますよね。これが、(ナビゲーターを開き、該当箇所をクリックしながら)これらになります。なお、私は説明の便宜上元データであるData_Sampleを開いていますが、Power BIで作業をする際のベストプラクティスとしては、元データのファイルは閉じておきます。開いたままだと様々なトラブルの元になりますので。
ここでは「売上データ」のみを使います。「売上データ」のみにチェックをつけて、「読み込み」をクリックします。なお、「データの変換」というボタンもありますが、これは取り込む前にデータを編集したい場合に使用するもので、たとえば「アメリカ」というカタカナ表記をアルファベットに変えたい時や、「受注数量」を20%減らした列を追加したいといった、データを編集する時に使えます。
この「データの変換」は、データを取り込んだ後からでも可能です。また、データの変換はそれ自体が奥深くて便利なので、Power BIの大きな強みであります。しかし、このコースの目的はまずはPower BIを使っていただくというところに主眼を置いていますので、今回はそのまま「読み込み」をクリックして進めましょう。
読み込みが完了すると、画面右側の「データ」ウィンドウに「売上データ」と表示されます。矢印をクリックして、展開すると、「カラー」「利益」「原価」「商品カテゴリ」「セグメント」などの項目が表示されます。これらは元データのヘッダー、(エクセルを見せる)つまり列のタイトルにあたるものです。これで無事、Power BIへのデータ取り込みが完了しました。おめでとうございます!
こまめに上書き保存をしておくと良いので、ここでctl + s で上書き保存しておきます。左上のフロッピーのアイコンをクリックすることでも保存ができます
以上、このレクチャーでは、Power BIにデータを読み込ませる方法を見ていきました。
次のレクチャーから、いよいよPower BIの醍醐味ともいえる「ビジュアライゼーション」に入っていきます。
ここからは、オーソドックスなグラフの作成を通じて、Power BIにおけるビジュアリゼーションの説明をしたいと思います。棒グラフ、円グラフ、そして折れ線グラフの作り方を紹介します。
このレクチャーでは、棒グラフを作成していきます。では、さっそくビジュアルを作っていきましょう。
もしPower BIの画面に「フィルター」が表示されていたら、画面右上の矢印をクリックして閉じておくと、キャンバスを広く使うことができます。
今回のシナリオでは、売上データをさまざまな角度から分析してみたいと思います。まずは棒グラフから始めましょう。売上データの「売上」をドラッグ&ドロップでキャンバス中央に持ってきて、ドロップします。するとPower BIが自動で棒グラフを作成してくれます。数値データを入れると、Power BIはよく使われる棒グラフを自動的に選んでくれることが多いです。万が一、(円グラフにする)御覧のように他のグラフになっていた場合には、こちらで棒グラフに切り替えていただきたいと思います。
棒グラフのバーにカーソルを合わせると、金額がポップアップ表示されます。このポップアップは「ヒント」と呼ばれ、今はカンマが入っていないため少し見づらいかもしれません。そこで、データの「売上」をクリックして、リボンに表示された「列ツール」から「書式設定」の中にあるカンマをオンにします。これで金額がカンマ付きで表示され、見やすくなります。
今は棒が1本だけ表示されていますが、これではあまり意味がありません。たとえば、国別に売上を見ることで、どの国が最も売れているのかが分かります。「国名」をドラッグ&ドロップで先ほどのビジュアルに追加すると、国別の売上グラフに変わります。これでアメリカが圧倒的に売れていることや、続いてカナダ、フランス、イギリス、ドイツ、オーストラリアといった順番が一目で分かります。
Power BIではエクセルと同じで、グラフを作った時には自動でグラフの書式を設定してくれます。でも、自分で設定したい時もありますよね。
では、グラフの書式設定について説明します。ビジュアルをクリックしてアクティブにし、視覚化、ちなみに視覚化とは英語でビジュアリゼーションといいます。こちらの下にあるグラフと絵筆のマーク「書式」をクリックします。
エクセルでもそうですが、Power BIでも書式設定はいろいろできます。でも、選択肢が多すぎると逆に不親切だと思います。このコースでは、グラフの書式設定において、推奨する3つの設定があります。この3つの設定は、今回の棒グラフに限らず、どのグラフでもだいたい適用可能ですので、やってみていただきたいと思います。
1つ目は「データラベル」をオンにすること。これで各棒グラフの上に数値が表示され、(カーソルをあてつつ)カーソルを当てなくても内容がわかります。
2つ目は「タイトルの変更」です。現在は、「ビジュアル」というページになっていますので、これを「全般」にしていただきます。すると、タイトルという項目があります。デフォルトのタイトルはPower BIが自動で付けたものなので分かりづらいことがあります。
今は、グラフが一つですが、この後いくつかグラフを足します。すると、このグラフって何を示すグラフなんだっけ?とわからなくなることがあります。グラフを作った時は、ぜひタイトルを入れていただきたいと思います。今回の場合は、たとえば「国別売上」として、自分で分かりやすいタイトルに変更しておくのがおすすめです。これで2つ目と。
3つ目は「文字サイズの調整」です。ま、平たく言うと字を大きくしてほしいということです。Power BIのデフォルトの文字は少し小さめです。今回の場合では、タイトル、データラベル、X軸やY軸のテキストサイズを変えます。今、せっかくタイトルの書式設定があいてますので、タイトルから変えます。2ポイントくらいあげましょうか。次に、「ビジュアル」に行って、データラベルに行きます。パッと見では、どこでフォント変えられるかわかりませんが、これは値、というところになります。同じく2ポイントあげます。最後に、X軸とY軸ですね。こちらも2ポイントづつあげます。はい。こんな感じでしょうか。以上で棒グラフが完成しました。
どうでしょうか。エクセルでグラフ作るよりもずっと簡単ですよね。次は、円グラフを作っていきます。
このレクチャーでは、円グラフを作ってみたいと思います。
まず、ちょっとだけみていただきたいと思います。(棒グラフをアクティブにしておく)
前回の棒グラフと同じように、円グラフを作ろうと、視覚化の円グラフをクリックします。すると、棒グラフが円グラフに変わりました。なぜ、こういうことが起こったかというと、棒グラフがアクティブな状態、選択された状態だったからです。あるグラフがアクティブ状態のときに、視覚化で他のビジュアルを選択すると、そのビジュアルに切り替わります。キャンバス内のブランクのところをクリックして、グラフをアクティブ状態から外し、その上で円グラフをクリックすると、別に円グラフができます。
今回は、たまたま円グラフを別に作りたかったわけでしたが、ここでみなさんに覚えておいていただきたいのは、Powe BIではグラフの切り替えをしようと思えば、変えたいアクティブ状態にして他のビジュアルを選択すれば、簡単に切り替わるということです。
もう一つお伝えしたいのは、Power BIでもエクセルと同じくCtl z が使えるということです。棒グラフを間違えて、円グラフにしちゃった、となればctl z とやれば戻れます。または、画面左上の矢印アイコン。これでも操作を戻ったり、進めたりすることができます。この機能、私はよく使います。
では、円グラフを作っていきます。
今回の分析テーマは「セグメント別の売上構成」です。この会社の売上は、どういったセグメントで構成されているのかを明らかにしたいと思います。売上データの「商品セグメント」をドラッグ&ドロップでグラフに追加します。何も出てきてないですね。次に「売上」も追加します。これでセグメント別の売上構成を示す円グラフが作成されました。
円グラフでも、前のレクチャーで紹介した3つの書式設定を行います。まずデータラベル。円グラフの場合は「詳細ラベル」がデータラベルに相当します、これをオンにします。円グラフでは最初からオンですね。ラベルの内容というところをみていただきたいと思います。今は「データ値、全体に対する割合」が出ています。これはいくつか選択肢があり変えられます。例えば「カテゴリ、全体に対する割合」とすると、御覧のようになります。今回は、カテゴリは凡例にでているので、元に戻します。選択肢で戻すのもありですし、ctl zでもOKです。
ちなみに「凡例」ですが、ここもオン、オフで表示、非表示ができます。もし、ラベルにセグメントを表示させるならば、そこでどの部分がどのセグメントかわかります。不要であれば「オフ」にしてビジュアルをすっきりさせるのも良いでしょう。
2つ目の設定は「タイトルの変更」です。タイトルは「全般」ウィンドウにあります。「セグメント別売上」など、短くてわかりやすいタイトルに変えておきます。
最後に「文字サイズ」を調整します。タイトルと詳細ラベルのテキストサイズを2ポイント程度にすると見やすくなります。今回文字の調整はタイトルと詳細ラベルだけですね。これで円グラフも完成です。Power BIのグラフって本当にあっけなくできちゃいます。
以上、このレクチャーでは円グラフを作成しました。次のレクチャーでは折れ線グラフを作ります。
このレクチャーでは、折れ線グラフを作っていきます。
まずキャンバスの空白部分をクリックして、ビジュアルを新規に作成できる状態にします。そのうえで「折れ線グラフ」をクリックします。折れ線グラフは時系列のデータ表示に適しているので、横長にレイアウトするのが一般的です。
時系列データというわけでなので、販売日をこのグラフに入れます。ちょっとみていただきたいのは、販売日の横にカレンダーのマークが出ています。これはPower BIが自動で、このデータは日付データなんだと、認識した証拠です。では、「販売日」をこのビジュアルの枠にドラッグ&ドロップします。何もなってないですね。続いて「売上」を追加します。これで折れ線グラフが完成します。視覚化のウィンドウをみると、X軸のデータは日付として認識されており、Power BIが自動で年・四半期・月・日といった階層を設定しています。
ここでも3つの書式設定を適用しましょう。まず「データラベル」をオンにします。次に「タイトル」。これは全般の方にあります。今、自動で年による売上となっています。これを「売上の推移」に変更しておきます。あとで見せますが、必ずしも年単位の売上だけをここで見せるわけではありませんので。最後に「文字サイズ」を調整します。タイトルがあいてますのでそのまま変更しちゃいます。ビジュアルにもどって、データラベル。今度はX軸・Y軸があるグラフですね。テキストサイズをそれぞれ2ポイントづつくらい増やします。
これで、折れ線グラフの方も完成しました。見ていただいて、「あれ?」と思った方、いらっしゃるかもしれません。そう、これ、年単位で区切られているんですよね。2016年、2017年、2018年と続いています。
でも、(元データを見せる)前のレクチャーで見た元データって、「〇年〇月〇日」という日単位のデータだったじゃないですか? それが今は、もう年単位でまとまって表示されています。
これは実は、Power BIが自動で処理してくれているからなんです。たとえば、今この折れ線グラフをクリックしてアクティブにしてみてください。そして、X軸の設定を見てみると、「販売日」が表示されていて、その下には「年・四半期・月・日」というふうに、階層が自動で構成されています。すごいですよね。
年単位での表示でも十分なときはそれでOKですが、さらに細かいデータ、たとえば四半期や月単位で見たいとき、「どうやって切り替えたらいいんだろう?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
ここから、折れ線グラフにおける時系列データの階層を自由に行き来する方法を紹介します。
そのときは、このビジュアルのこちら、2股に分かれた下向きの矢印アイコンがありますよね。これをクリックします。そうすると、今まで「年」単位だった表示が、「四半期」に切り替わります。これで四半期ごとの折れ線グラフが表示されました。(ホバーさせる)ポップアップにQと出てますね。これはクォーター、つまり四半期の意味です。さらに、「月」で見たいなと思ったら、もう一度この矢印をクリックします。すると、月ごとの売上が表示されるようになります。これで、売上の変化が結構ギザギザしているな、というのが見て取れますよね。さらに細かく、「日」単位で見てみたい場合は、もう一度クリックします。すると、ご覧のとおり、日ごとの細かい動きまで表示されるようになります。
ここまで確認して、「やっぱりもっと粗い単位で見たいな」と思ったら、今度は「ドリルアップ」と呼ばれる、上向き矢印をクリックします。これを1回クリックすると、日から月単位に戻ります。(ホバーさせてポップアップで見せる)
さらにもう1回クリックすれば、四半期表示に。そしてもう1度クリックすれば、年単位に戻ります。こんなふうにして、表示の粒度を自由に切り替えることができるんです。
以上で、ここまでで、ご紹介したかった、棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフといった、オーソドックスなビジュアルの作成方法はすべてご紹介できました。いかがだったでしょうか?
ほとんど入力は不要でしたよね。基本的にはドラッグ&ドロップとクリックだけで、ここまでのビジュアルが作成できてしまいます。
しかも、出来上がったビジュアルを見ると、「国別売上ではアメリカが強いな」とか、「セグメント別売上では電動スクーターが圧倒的だな」とか、「売上の推移は右肩上がりだな」といったことが、ほんの数回の操作で(元データを見せる)このような無味乾燥なデータから、(Power BIを見せる)Power BIにより、その傾向をつかむことができました。
Power BI、本当にビジュアルがパワフルですね。以上、ここまでオーソドックスなグラフの作り方でした。
このレクチャーでは、Power BIの大きな特徴の一つである「クロスフィルタリング」という機能の紹介をしたいと思います。
これまでのレクチャーで作成してきた、棒グラフ、円グラフ、そして折れ線グラフ。この3つのビジュアルを使って進めていきます。
では、クロスフィルタリングを見ていきましょう。たとえば、この状態で棒グラフの「アメリカ」のバーをクリックするとどうなるか。すると、円グラフと折れ線グラフの2つに変化が起こります。
今ご覧いただいているように、円グラフでは、アメリカの部分だけが強調された表示になっています。そして、折れ線グラフは、アメリカの売上の推移だけが表示されています。
同じ要領で、たとえば「カナダ」をクリックしてみると、円グラフはカナダの部分だけが強調され、折れ線グラフもカナダの売上推移だけが表示されるようになります。
これが「クロスフィルター」という仕組みです。一旦フィルターを解除したい場合は、もう一度同じ部分(今回はカナダ)をクリックすればOKです。どこをもともとクリックしていたかわからなくなったら、どこでもいいのでクリックして、さらにもう一度クリックすれば、フィルターは解除できます。
今度は、円グラフの「アパレル」の部分をクリックしてみましょう。すると、棒グラフではアパレルの売上だけが強調され、折れ線グラフにはアパレルの売上推移が表示されます。
ただし、アパレルの構成比はとても小さいので、棒グラフではほとんど目立たないですね。
このように、各ビジュアルをクリックすることで、他のビジュアルが連動して変化する。これがクロスフィルタリングの仕組みです。
さらに、このフィルターを外すには、再度クリックするだけでOKです。
これまでは項目で見ましたが時系列データでも当然同じことが起こります。(折れ線グラフにいく)たとえば「2017年」の折れ線グラフ部分をクリックすれば、2017年の売上データだけが各グラフに反映されます。
このように、Power BIにはデフォルトで非常に強力なクロスフィルター機能が備わっています。あるビジュアルの一部分をクリックすることで、他のビジュアルにも作用し、その部分だけのデータにフィルターがかかるという、非常に便利でパワフルな機能です。
以上、このレクチャーではクロスフィルタリングを皆さんに説明しました。実は、このクロスフィルタリングには今見ている強調の他にも、別の見せ方ができます。それを次のレクチャーで説明します。
このレクチャーでは、クロスフィルタリングについて、相互作用の編集について説明します。
これまで私は「電動スクーターの部分が強調される」という表現を使ってきましたが、人によっては「その項目だけのグラフに切り替えて表示したい」という方もいると思います。
たとえば、アパレルをクリックした時に「全体のうちのこの部分」ではなく、「アパレルだけで棒グラフを見たい」というニーズです。これも、実はできます。
まずアパレルのフィルターを解除して、次にリボンの「書式」タブにある「相互作用を編集」をクリックします。
すると、今アクティブな円グラフのビジュアル(ここではセグメント別売上)に対して、他のビジュアルの上にアイコンが表示されます。
なお、このアイコン、ビジュアルによっては、他のビジュアルの影に隠れて見えない時がたまにあります。例えば、円グラフのアイコンが下にきて、折れ線グラフでカバーしてしまっているような状態です。その時はビジュアルをちょっとズラしてみていただければと思います。
アイコンの色が濃い方、今はこちらが適用されているのです。デフォルトでは「強調表示(ハイライト)」になっていますが、これを「フィルター」に切り替えると、どのように変わるか試してみましょう。
もう一度、アパレルをクリックすると、今度は棒グラフ全体がアパレルだけの売上に切り替わります。
ここで注意が必要なのは、「どのビジュアルがどのビジュアルに影響を与えるか」は、クリック元のビジュアルごとに設定できるということです。たとえば今は、円グラフに対して棒グラフや折れ線グラフがどう反応するかを設定している状態です。
つまり、逆に棒グラフをクリックした時に、円グラフがどう反応するかは別で設定できます。今の設定では、棒グラフからの操作はまだ「強調表示」になっているので、アメリカをクリックしても、円グラフはアメリカ部分がハイライトされるだけです。
ここで、円グラフを「フィルター」に切り替えておくと、アメリカだけの構成比がはっきりと円グラフに表示されます。これで、たとえばカナダやフランス、イギリスなど、どの国でも「電動スクーターが大半を占めているな」ということが、より明確に分かるようになります。
一方で、(強調表示に戻す)強調表示のままだと「イギリスにおけるアパレルの割合がどれくらい少ないか」は視覚的に分かりにくくなります。そういうときは、フィルターに切り替えることで、より正確に比較できるようになります。
このように、「相互作用を編集」機能では、フィルターや強調表示、さらには「なし」という設定も選ぶことができます。
たとえば、もう一度セグメント別売上グラフ(円グラフ)を選択し、他のビジュアルに対して「なし」を設定してみましょう。ここでは説明のために、折れ線グラフはオフに。そして棒グラフはそのままにします。その状態で「電動スクーター」をクリックしても、折れ線グラフには何の変化も起こりません。でも、棒グラフはしっかり反応していますよね。
「なし」にすると、クロスフィルターがかからない、つまり他のビジュアルに影響を与えないという状態になります。
ただし、これはあくまで「セグメント別売上 → 他のビジュアル」に対しての設定です。棒グラフをクリックした場合は、先ほどのように折れ線グラフや円グラフは動きます。なぜなら、棒グラフに対する設定は「フィルター」のままだからです。
最後に、クロスフィルターがかかっている状態を解除したいときは、強調表示されている部分をもう一度クリックすればOKです。これで、元の全体表示に戻ります。
クロスフィルターについて、ベストプラクティスがあるとすれば、強調なのかフィルターなのかを統一しておくことです。実務でよく見るのは、クロスフィルターってやってて楽しいので、グラフ毎に強調やフィルターが異なることです。これは見せられる側は結構ストレスです。個人的には、強調よりも、フィルターの方が汎用性高いのかなと思います。エクセルなんかでも、みなさんフィルターはなじみあるかと思います。ピボットグラフでも、スライサーなどでできますし。でも、強調ってなじみないですよね。そういったこともあり、個人的にはフィルターがおすすめです。ここでは、全部のビジュアルについてフィルターにしておきたいと思います。(フィルターにする)
相互作用の編集が終わりましたら、このアイコンは非表示にしましょう。何かグラフをクリックして、書式の相互作用を編集をもう一度クリックするとアイコンが消えます。
以上、ここまで、Power BIの強力な機能のひとつ「クロスフィルタリング」のご紹介でした。
このレクチャーでは、分析の時にすごく役に立つ「スライサー」の紹介をしたいと思います。
スライサー、何ができるかというと、既存のビジュアルに簡単にフィルターをかけられる、とても便利なビジュアルなんです。ご存じの方は、エクセルのピボットテーブルにもスライサーという機能があります。あれと同じことがPower BIでもできます。では、さっそく作っていきましょう。
せっかくですので、ここでページの紹介もしておきます。画面の下を見ると「ページ1」って出ています。これはエクセルのワークシートのようなもので追加できます。プラスボタンを押すと追加できます。またブランクのキャンバスができます。削除も右クリックで簡単にできます。エクセルでは、既存のワークシートをそのまま複製できますよね。Power BIも同じくできます。右クリックで「複製」をクリックします。今回はもともと作ったものは、残しつつスライサーの説明は、新しいページでやりたいと思います。
分かりやすいようにページの名前を変えましょう。最初のページは「売上概要」としましょうか。新しいものは、「売上概要(スライサー付き)」にしておきましょう。これで準備完了です。
今見ているこのビジュアル、右端にスライサーを配置したいので、既存のビジュアルを少し左側に寄せておきます。だいたいこんな感じでしょうか。折れ線グラフも同様に少し寄せて、スライサーのスペースを確保しておきます。
では、ここからスライサーを作っていきましょう。まず、ブランクのキャンバスをクリックしてから、「視覚化」の中にあるスライサーのアイコンをクリックします。
ここに「国名」を入れたいと思います。「売上データ」の「国名」をドラッグ&ドロップでスライサーに追加します。すると、チェックボックス付きの選択肢が表示されました。
では、スライサーの機能を見ていく前に、まず書式の設定をしておきましょう。
これまでのビジュアルでは、「データラベル」「タイトル」「文字サイズの調整」の3点が基本でした。ただし、スライサーにはデータラベルは存在しませんし、タイトルも「国名」という見出しが既に表示されていますし、チェックボックスが出ていれば、ユーザーも「これは何かチェックするんだな」って直感的に分かるはずです。
ですので、ここでは「文字サイズの調整」だけしておきましょう。スライサーをクリックしてアクティブにした上で、「書式」から設定を行います。
まず、「スライサーヘッダー」ですね。「国名」と表示されている部分です。テキストサイズを2段階上げて「14」にしておきます。
次に、選択肢の部分は「値」です。「値」を開いて、テキストサイズを「12」にしておきましょう。これで視認性がぐっと上がります。
では、スライサーを実際に触ってみましょう。
たとえば「アメリカ」をクリックすると、アメリカだけのデータが各ビジュアルに反映されます。「イギリス」「オーストラリア」「カナダ」「ドイツ」…と、簡単にフィルターを切り替えられるようになります。
フィルターを解除したい場合は、スライサー右上にある「消しゴムのアイコン」、これをクリックすることでリセットできます。これ、とても便利です。
さらに、スライサーには特有の書式オプションがあります。スライサーをアクティブにした状態で、右上にある矢印にカーソルをホバーさせます。すると、この設定は、移動しました、と出てきます。移動先は、書式、ビジュアル、スライサーの設定だそうです。では、指示通りそちらに移動します。
スライサーの設定には、オプションと選択項目というのがあります。まず、選択項目からから説明します。
ここにある「単一選択」。これはデフォルトではオフになっていますが、オンにすると1つの項目しか選べなくなります。「必ず1つだけ選ぶ」という状態にしたい場合に便利です。今回はオフのままで良いと思います。
次に「Ctrlキーで複数選択」。これは今オンになっています。試しに、イギリスを選択して、そのままアメリカをクリックすると、選択が切り替わってアメリカだけになります。でも、Ctrlキーを押しながらオーストラリアをクリックすれば、アメリカとオーストラリアの2つが選ばれます。これが「Ctrlキーで複数選択」の機能です。
一度、消しゴムアイコンで選択解除して、今度はこの設定をオフにしてみましょう。すると、普通に複数選択できるようになります。アメリカ、の後にカナダと入れると、複数選択できます。そして、たとえば「カナダ」を再度クリックすれば、選択を解除することもできます。
私は個人的に、Ctrlキーで複数選択をオンにしておくのが好みです。いったん消しゴムで選択を解除して、ctlキーで複数選択の設定をオンに戻します。
また、今回のように項目が少ないケースでは気になりませんが、場合によっては、項目数がかなり多くなることもあります。
そんなときに便利なのが「すべて選択オプションを表示する」。これをオンにすると、「すべて選択」という項目が表示され、一括で全選択・全解除ができます。たとえば、「イギリスとドイツ以外」という選び方も簡単にできます。今回は項目が少ないので、オフで良さそうです。
さらに、スライサーの「表示形式」も変えられます。今度は、スライサーの設定の「オプション」の方を見てみましょう。
現在はバーティカルリストという設定です。これを「ドロップダウン」にすると、リスト形式だった表示が、より省スペースなドロップダウンになります。たくさんビジュアルを作った時に、スペースがないという時に便利です。ただし、この形式だと、たとえばイギリスとカナダを選んでいても、閉じた状態では「複数選択」としか表示されないため、「今何を選択しているのか」がひと目で分かりづらくなるという欠点もあります。
今度は、タイルを見てみましょう。すると御覧のようにタイル形式で選択肢が表示されます。Power BI をスマートフォンやタブレットで操作する時には、こういったタイルはいいかもしれません。ただ、スペースを多くとってしまいます。
用途は様々ですが、個人的には、スライサーは「バーティカルリスト」のまま使うことが多いです。
さて、今は「国名」だけのスライサーを作っていますが、スライサーはいくつでも追加できます。たとえば、今のスライサーを複製して、商品セグメントのスライサーも作ってみましょう。
スライサーをアクティブにして「Ctrl+C」「Ctrl+V」でコピーすると、まったく同じ設定のスライサーが複製されます。今度は、フィールドを「国名」から「セグメント」に入れ替えます。これで「商品セグメント」のスライサーが完成です。
たとえば、「アメリカ」かつ「電動スクーター」の売上を見ることもできます。円グラフではセグメント別売上、折れ線グラフではその推移も確認できます。アパレルやアクセサリーを選んでも、即座に反映されますね。今、円グラフでセグメントを出していますので、商品セグメントでフィルターをかけると、その項目だけになります。ここからもスライサーによるフィルターがかかっていることが、よくわかりますね。
一度、消しゴムアイコンでフィルターを解除しておきます。
以上、ここまでスライサーの説明でした。次のレクチャーでも引き続きスライサーの説明をしますが、今度は日付データを使ったスライサーの紹介をします。
このレクチャーでは、日付データを使ったスライサーの説明をします。日付データを使ったスライサーは、前のレクチャーで紹介したテキストデータを使ったスライサーとはちょっと勝手が違うんですよね。実際にやってみましょう。
ブランクキャンバスをクリックして、新しいスライサーを追加します。ここには「販売日」を入れます。
すると、左右にボールが付いた、スライド式の日付スライサーが表示されます。この日付スライサーも、前のレクチャーで作ったこれら2つのスライサーと同様に「文字サイズ」の調整だけ行っておきましょう。
スライサーヘッダーのテキストサイズを14、日付入力欄のテキストサイズを12にしておきます。サイズを少し整えて、表示しやすくしておきましょう。
このスライサーでは、左右のボールを動かすことで期間を指定できます。たとえば「この期間だけに絞って表示する」といった使い方ができますし、日付は手入力することもできます。
たとえば、左側に「2016年1月1日」、右側に「2016年12月31日」と入力すれば、2016年のデータだけが表示されます。もちろん、他のスライサーと組み合わせて、「2016年 × アメリカ × アパレル」などのフィルターも簡単に設定可能です。
一度、フィルターは消しゴムアイコンでクリアしておきましょう。
また、この日付スライサーには他にも見せ方があります。右上の下向き矢印をクリックすると、「指定の値の間」「次の値より前」「次の値より後」「相対日付」などが選べます。
「次の値より前」を選ぶと、開始日は固定され、終了日だけが指定可能になります。「次の値より後」なら、終了日は固定、開始日だけを設定します。
特に実務でよく使われるのが「相対日付」です。これは、たとえば「最近の7日間」と指定すれば、今日から過去7日分のデータが毎日更新されて表示されます。いわゆる「ローリングレポート」的な使い方ですね。
ちなみに、今このデータは2016~2018年のものですが、相対日付は「今日」から見て遡る形式なので、日付が合っておらず、グラフはブランクになります。これも、消しゴムアイコンで解除できます。
個人的には、これら日付スライサーは相対日付は使うものの、「次の値より前」「次の値より後」は、それぞれ「指定の値の間」でカバーできる内容ですので、私は基本的にデフォルトの「指定の値の間」を使うことが多いです。
以上、ここまでで、分析の時にすごく役に立つ「スライサー」のご紹介でした。
このレクチャーでは、分析の時にすごく役に立つ「フィルター」の説明をしたいと思います。
前のレクチャーで紹介したスライサーも、フィルターの一種なんですけれども、今回このレクチャーで紹介するフィルターは、ここです。このウィンドウにある「フィルター」のことです。
このフィルターは、スライサー——こちら——このスライサーと違って、かなり詳細にフィルター設定ができる。これが、スライサーとの大きな違いになります。
では、説明のために、まずこの「売上概要」ページ。こちらをまた複製したいと思います。右クリックで「ページの複製」です。
そしてできたものに対して、こちらの名前を「(フィルター)」というふうに変えたいと思います。はい、(フィルター)と入りました。
今回紹介するこのフィルターなんですが、フィルターをかけるとなった時、前のレクチャーのスライサーでは、「このページにすべてフィルターをかける」ような、そんな状態でしたよね?
でも、このウィンドウのフィルターだと、見てください。今「国別売上」をクリックしました。この状態だと、「このビジュアルでのフィルター」というような形で、まずビジュアル単位でフィルターをかけることができます。
さらに下を見てみると、「このページのフィルター」という表示があります。これが、スライサーと同じように「ページ全体にフィルターをかける」ものです。
そして最後に、「すべてのページのフィルター」。これを使うと、すべてのページに対してフィルターをかけることができます。
つまり、このフィルターには、ビジュアル単位/ページ単位/全ページ単位の3つのレベルがあるということです。
今、「国別売上」のビジュアルをクリックしました。「このビジュアルのフィルター」ということで、「国名」と「売上」がフィルター対象として表示されています。
ここで、この下向き矢印をクリックして、選択肢を表示します。たとえば、「イギリス」や「オーストラリア」といった国を選択することができます。
このあたりは、スライサーとよく似ていますよね。ただ違うのは、これはこのビジュアルだけへのフィルターです。
たとえば今、イギリスやオーストラリアを選んでいますが、他のビジュアルには何の影響もありません。ご覧のとおり、この2つのビジュアルでは、すべての国が表示されています。
このように、「特定のビジュアルだけ」にフィルターをかけるのが、このフィルターの強みです。
もちろん、チェックボックスからチェックを外すと、フィルターを解除することができます。
また、このフィルターには「フィルターの種類」がいくつかあります。
まず、「基本フィルター」ですね。これは、チェックボックスで選んでいく一般的なタイプです。
そして次に「高度なフィルター処理」。こちらは、たとえば「指定の値を含む」や、「次で始まる」「次で始まらない」といった、より詳細な条件でフィルターがかけられます。
さらに、「AND」条件や「OR」条件も指定できます。たとえば、「アメリカを含む」かつ「カナダを含む」といった条件も設定できるので、まるでExcelのフィルター機能のように使えます。
もう1つ便利なのが、「上位N」というオプションです。これ、実務で本当によく使います。私も頻繁に使っています。
たとえば、「国名」で「上位N」と設定して、「項目の表示」——「上 or 下」が選べます。
今、「上位」にして「3」と入力します。何に基づいて上位を決めるかということで、ここに「売上」を追加します。そして「フィルターを適用」すると…
はい、売上の上位3か国が表示されました。逆に、「下位」にすれば、売上の下位3か国が出てきます。
私は、項目が多すぎる時などに、こうやってトップ3だけ表示させるといった使い方をよくしています。全項目を表示するとごちゃつく時に非常に便利です。
これが、「このビジュアルのフィルター」の使い方です。
ここで大事なのは、このフィルターはクロスフィルタリングの対象外だということ。つまり、他のビジュアルには一切影響を与えません。
では、今のフィルターを一度、クリアしておきましょう。
次に、「このページのフィルター」について説明します。
一度、キャンバスのブランク部分をクリックして、ビジュアルのアクティブ状態を「なし」にします。そして、フィルターウィンドウに戻って、「このページのフィルター」に注目してください。
たとえば、「売上データ」から「カラー」を、このページのフィルターエリアにドラッグ&ドロップします。すると、選択肢が出てきますね。
ここで「イエロー」を選択すると、このページで表示されている全ビジュアルが、「カラー:イエロー」の商品のみにフィルターされた状態になります。
これ、スライサーでカラーを使ってフィルターをかけていたのと、全く同じ効果を、より手軽に設定できるというわけです。
ちなみに、この「基本フィルター」や「高度なフィルター」などの設定は、「このページのフィルター」でも、先ほど紹介した「ビジュアルのフィルター」と同様に利用できます。
では、このページのフィルターも、一度消しゴムアイコンでクリアして、さらに「×」で削除しておきましょう。
最後に紹介したいのが、「すべてのページのフィルター」です。
これは、最初に言っておきますが、かなり注意が必要な設定です。
たとえば、ここに「国名」を追加して、「アメリカ」と選んだとします。すると、このページだけではなく、他のすべてのページにも、「アメリカ」というフィルターが自動的にかかってしまいます。
今見ているこのページも、他のページも、すべてがアメリカだけの状態になります。全ページにフィルターが効いてしまう、というわけです。
これ、なぜ危険かというと、普段フィルターウィンドウって閉じてますよね? すると、「すべてのページにフィルターがかかってる」ということを忘れがちなんです。
私も実務で、一度やってしまったことがあります。
全ページフィルターを設定しているのを忘れたまま、数時間にわたって分析をしていたんですが、どうも結果に違和感があって、よくよく確認したら、「すべてのページのフィルター」に1つ条件が残っていた…。それによって数字が歪んで見えていた…。
結局、それまでの分析が水の泡になってしまいました。
それ以来、私はこの「すべてのページのフィルター」は、基本的に使わないようにしています。
では、こちらの「消しゴムアイコン」で、フィルターをクリアして、「×」で削除しておきましょう。
以上、分析のときに役に立つ「フィルター」の紹介でした。
このレクチャーでは、Power BIにおける、データの更新方法についてご説明します。このレクチャーは見ていただくだけでOKです。
今、私は説明のために新しいページをつくり、そこに棒グラフを作っています。
データ更新も様々なパターンがありますが、オーソドックスなものは2種類あるかと思います。
1つ目は、もともとPower BIで吸い上げたファイルがあります。このファイルの名前は変わらない、格納場所も変わらない。ただ、その中身だけ新しい情報に更新された。こういうケースです。
このような場合は、「ホーム」タブのクエリにある [更新]。これを押すことによって、Power BIが再度ファイルの情報を吸い上げ直してくれます。これだけで更新は完了です。
今、ビジュアルをみると、データ中の売上はXXXXXとなっています。では、元データを開いて、最後の売上のデータだけをあり得ないほど大きい値にします。これでセーブして閉じます。
この状態はまさに、ファイル名も格納場所も変わらずに中身だけ変わった状態です。これで「更新」と押すとどうなるか?金額が変わりましたね。元データでのデータ追加を反映してくれています。
データをもとに戻しておこうと思います。さきほどのあり得ない金額を追加した分を削除して、保存してファイルを閉じます。また、更新と押すと、元に戻ります。
もう1つのケースとして、新しいデータが出てきたけれども、ファイル名そのものが変わってしまっている、そんな場合も実務ではありますよね。
たとえば、ウィークリーやマンスリで送られてくるデータ。こうしたファイル名の中には日付が入っていることが多く、元のファイル名と異なってくることがあります。
そういうときに使うのが、今からご紹介する方法です。
今、私はRevised_Data_Sampleというデータを用意しました。これを開いてみると説明の便宜上、売上を全部ゼロにしています。このファイルに切り替えたいわけです。この時は、どうするか。
この中の「ホーム」タブにある「データの変換」その中にある [データソースの設定] をクリックします。
すると、今接続しているファイルのパスが出てきます。この状態で [ソースの変更] を選びます。
ここにファイルパスが出てきますので、[参照]ボタンをクリックして、新しく取り込みたいファイルを指定します。今回は、同じくデスクトップのPower BI Trainingのフォルダにある、Revised、つまり改定版のData_Sampleを使いたいのでした。この売上はゼロにしています。
では、「revised」をクリックして選択し、[OK]で閉じるを押します。
画面が元に戻ったら、右上の [閉じて適用] をクリックします。するとどうなるか。
すると、クエリの変更が適用され、Power BIが新しいファイルに基づいて更新を行ってくれます。売上がゼロになりましたね。きちんと更新してくれています。
以上、Power BIにおけるデータ更新の方法でした。
ここまでご視聴いただき、ありがとうございます!
これまでで、みなさんにお伝えしたかったPower BIの基本的な使い方は、ひととおり終了となります。
グラフを作ったり、スライサーで絞り込んだり、フィルターをかけたり。
Power BIの「はじめの一歩」は、これでしっかりと踏み出せたのではないでしょうか。
ここからは、「Power BIをもっと使いこなしてみたい」「実務でもっと活用できるようになりたい」そんな方のために、次に学ぶとよい4つのテーマをご紹介します。
今後の学習の進め方としては、WebサイトやYouTube、本、もちろんUdemyなど、いろんな方法があります。
どこから手をつけようか迷っている方に向けて、Power BIに関して、次に学習するテーマを4つに絞ってお伝えしたいと思います。ご自身のお仕事上の要請なども踏まえて、検討していただければと思います。
1つ目は「Power Query Editor」。スペルはこのようになります。
これは、データを見やすく整える・加工するための場所です。(デモで見せる)Power BIからは、データの変換で、Power Query Editorの画面を開けます。また、データを取り込む時、ナビゲーターのウィンドウで、このコースでは、「読み込み」で進みました。ここで、データの変換とすると、同じくこの画面にいけます。
たとえば、列の名前を変えたり、不要なデータを削除したり、複数の表をつなげたり。
分析しやすい形に、データを下ごしらえするようなイメージですね。それがここでできます。
Power BIで本格的に分析をしていく上では、このクエリエディターを使いこなし、データをキレイな状態で分析を始めることがとても重要になってきます。
では、2つ目です。
2つ目は「ビジュアリゼーションのバリエーション」
これまで棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフを使ってきましたが、Power BIにはそれ以外にも、御覧のようにマップやツリーマップ、ゲージ、カードなど、さまざまな視覚化ツールがあります。
実務の要請に対して、「どんな視覚化が一番伝わるか?」これを選べるようになると、レポートの説得力がぐっと上がります。
では、3つ目です。
3つ目は「Power BI サービス」
ここまで使ってきたのは、「Power BI Desktop」でしたが、実はPower BIには、Web上で使える「Power BI サービス」という機能があります。Power BI Desktopでは、ホームにある「発行」を使います。
作ったレポートを共有したり、Webブラウザで閲覧できたり、自動でデータ更新したりといった、ビジネスで使う上で非常に便利な機能が揃っています。複数人で共有したい、常に最新のレポートを見せたい、といったときに、このサービスは欠かせません。こちらをメインで使うのは、企業でお務めのみなさんで、会社単位でMicrosoft 365に加入しているケースが多いかと思います。ライセンスの関係もあるので、このPower BIサービスを使う場合には、お勤めの会社のIT部門の協力が必要になるかと思います。
そして、最後。4つ目です。
4つ目は「DAX(ダックス)」
DAXというのは、Power BIで使える関数の言語です。スペルはDAXとなります。売上、をクリックして、「テーブルツール」の「新しいメジャー」ここにカーソルをホバーさせると、DAXと出ていますね。これです。
たとえば「前年比を出したい」とか、「集計条件を細かく指定したい」といったとき、このDAXが必要になります。
Excelで言うところの関数のようなものですが、Power BIでは、より柔軟で複雑な計算ができるようになります。
少し難しく感じるかもしれませんが、このDAXが使えるようになると、Power BIの分析の自由度が一気に広がります。
以上、Power BIの「ここから先」の学習で検討したい4つの力をご紹介しました。
・データの整え方としてのPower Query Editor
・伝え方を広げる、ビジュアリゼーションのバリエーション
・ビジネスにおける共有で使えるPower BI サービス
・そして高度な分析を可能にするDAX
これらの中で、「ちょっと気になるな」「もう少し深く学んでみたいな」と思ったものがあれば、ぜひそこから次の一歩を踏み出してみてください。
Power BIは、やればやるほど面白くなるツールであり、BI分野へのビジネスの要請はますます増えていくでしょう。
これからの活用のヒントとして、このコースの内容がお役に立てれば、嬉しいです。ここまでご視聴いただきありがとうございました!
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各トピックは短い動画に分かれており、復習も簡単です。
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