【Scratch(スクラッチ)8】ゲーム実践(Level3)。ポピュラーなゲームを作って、ゲームクリエイターを体感しよう
What you'll learn
- 商品化されている人気のゲームがScratchでつくれることを体感する。
- 筋道をたてて考える論理的思考力を鍛える。
- プログラムの条件分岐処理が設計できるようになる。
- 規則性を見出し、効率的なプログラミングを設計する力を養う。
- リスト上で値の管理、交換を行えるようになる。
- クリエイターの視点でゲームに向き合う、クリエイティブな好奇心を養う。
Requirements
- Webブラウザが使用できるパソコン、インターネット接続環境
- Scratch のアカウントを持っていること。
Description
「スライドパズル」、「ヒットアンドブロー」、「百人一首かるた」遊びは、日本ではポピュラーな遊びですが、オンラインゲームとしてプログラムを作るとしたら、どのようにゲームを設計するか、頭の中で想像できますか?このコースでは、日本でよく遊ばれているゲームを0から作ってみることで、作るプロセスを楽しみながら、論理的な思考力を集中的に鍛えます。
1.スライドパズル(15パズル)
スライドパズルは、手軽に楽しめる人気ゲームです。プラスチック製のスライドパズルは、ゲームの度に、コマをセッティングしないと遊べませんが、オンラインゲームだと、コマのセッティングは不要です。このコースでは、4×4のマスに配置されている1から15までのランダムの数字を、1コマ分の空所を利用して、カレンダーのように、左上から、順番に並べ替える15パズルをプログラミングします。いかに短時間でクリアできるかが勝負ポイント。一人でも複数人でも楽しめるゲームです。
2.ヒットアンドブロー
ヒットアンドブローは、プログラムが作った4桁の数字を予測するゲームです。予測した数字と位置との両方が合っている時には、「ヒット」、位置は間違っているが数字は合っている場合は、「ブロー」と表示されます。それらの表示をヒントに、正解の数字を当てるゲームです。4桁数字の入力機会はMAX11回、いかに少ない入力機会で数字を言い当てることができるかが勝負ポイント。これも、一人でも複数人でも楽しめるゲームです。
3.百人一首かるた
100人の歌人の和歌を、一人につき一首ずつ選んでつくった秀歌撰が百人一首。その百人一首をつかったかるた遊びは、老若男女が楽しめる公式競技にもなっています。百人一首かるた競技を題材としたコミック「ちはやふる」はヒットし、広瀬すずちゃん主演で映画化もされました。このコースでは、その百人一首かるた遊びゲームを作ります。古典に触れる機会にもなり、暗記力も鍛えらえれるゲームです。
※本講座で使用する、Scratchでリミックスする画像、音声データの著作権は、本講座提供会社である株式会社イーストーリーに帰属します。また、同素材に関して、商用での利用は禁止します。
Who this course is for:
- Scratchを使ってゲームを作ってみたい方
- ゲームクリエイターに関心がある方
- ゲームがどうやってできるのか仕組みを知りたい方
- ゲームづくりを題材に子供達に論理的な思考を身につけさせたい 教師、保護者
- ゲームプログラミングをすることで、論理的な思考力を高めたい方
- 頭の回転をよくする脳トレ手段を探している方
- プログラミングの醍醐味を体感したい方、プログラミングに興味のある方
Instructor
みなさん、はじめまして。私は、(株)イーストーリーのCEO、細村です。私たちは、プログラミングに馴染みがない一般の方々が、最短ルートで、日常の学びや遊び、コミュニケーションを楽しむためのプログラミングをサポートしています。PCやスマートフォン上で、ゲームやクイズ、アニメ、グリーティングカード、ロボットなど、様々な作品ができるようになると、自分の遊びや学び、趣味やコミュニケーションの世界が大きく広がります。私たちは、一般の人達が、自分のつくりたいものを自由につくって表現する、作る楽しみの提供に主眼におき、講座を提供しています。
これまで、コンピュータが理解できる英数記号のプログラミング言語を入力しないと、プログラムを完成することはできませんでしたが、今は違います。人間がどのようなプログラムをつくるのか、仕様を指示をするだけで、コンピュータ側でプログラミング言語を自動生成してくれるようになってきてます。コンピュータへの仕様の指示方法として今着目されているのは、テキストプロンプト(プロンプトとは命令)と、ビジュアルプログラミングです。
今トレンドのAI(人工知能)であるChatGPTは、テキストプロンプト。テキストで仕様を指示すると、AIがプログラム言語を自動生成してくれます。ChatGPTで自動生成するのはプログラム言語ですので、プログラムの出来を瞬時に判断するには、プログラム言語の理解が必要で、ChatGPTがつくったプログラムの動作を確認するには、プログラムの稼働環境が必要。プログラム経験が未熟な人がChatGPTをうまくつかいこなせないのは、正しいプログラム言語を出力するテキストプロンプトの入力が難しい、出力したプログラム言語が正しいか瞬時に判断できないといった要因があります。
対して、ビジュアルプログラミングによる仕様の指示は、視覚的、直感的。ユーザは、プログラムの仕様をイメージに変換して処理を組み立てます。ビジュアルプログラミングツールの代表格はScratch。ドラッグ&ドロップのシンプルな操作と簡単な文章の組み立てにより、簡単なものから複雑なものまで、ユーザの使用レベルに応じてプログラムが作れます。ビジュアルプログラミングでは、画面上にプログラミング言語を表示しません。ビジュアルプログラミングを行う画面と同一画面にプログラムの実行画面があるので、プログラムを作りながら、プログラムを実行させ、プログラミング言語にいっさい触れることなくプログラムを完成します。
人間の脳は、情報をイメージ抜きで覚えた場合、言葉や数字を単なる記号として、脳にしまいこむことになるため、理解や記憶が遅くなるといった特徴があります。ビジュアルプログラミングがわかりやすくとっつきやすいのは、イメージをプラスした情報が脳にとって理解しやすいからです。
私たちは、Scratchをつかったビジュアルプログラミングから、講座を始めました。私たちが運営するサイトである、make-Pドットコムでは、Scratchをつかった教材をご案内し、asobucoドットコムでは、日本最大数のScratch作品を公開しています。今後、私たちの講座では、ビジュアルプログラミングにプラスしてAIのクリエイティブな活用法もご案内していきますが、大切にしたい柱は、「一般の人がつくりたいものを自由につくって表現する、作る楽しみ」のサポート。昨今は、インターネット、デジタルを介してのコミュニケーションが、人々の人生の一部になっています。私たちは、皆さまの豊かで楽しいデジタル活用ライフを応援していきます。