【Scratch(スクラッチ)6】ゲーム入門(Level1)。ゲームづくりの手順と手法がわかるゲームづくり入門コース
What you'll learn
- Scratchで、ゲームがつくれることを体感する。
- ゲームの仕様、勝敗ルールを考える力を養う。
- 場合分け(条件分岐)と処理が、もれなく適切な順番で設計できる論理的思考力を身に着ける
- ゲームの舞台となるステージ(背景や音声)のデザイン設計を習得する。
- マウスやキーボードのキーを使って、操作対象(スプライト)を動かす手法を習得する
- Scratch使用におけるゲームのデバック(欠陥の修正)方法を経験する。
- ゲームをする場合、クリエイターの視点でゲームに向き合う好奇心を養う。
- ゲームをカスタマイズして自分オリジナルのゲームをつくる創造性、チャレンジ精神が育てる
Requirements
- Scratchを触ったことがある(【Scratch(スクラッチ)1~5】の学習経験があると理解が速い)
- Webブラウザが使用できるパソコン、インターネット接続環境
Description
【Scratch(スクラッチ)1】の宇宙犬ドットの冒険、【Scratch(スクラッチ)2~5】の小太郎君シリーズは、ストーリーを作る学習コースでしたが、【Scratch(スクラッチ)6】は、はじめてのゲームづくりのコースです。
ゲームは、勝敗を決める遊びです。ゲーム設計にあたっては、なにが勝ち(成功)でなにが負け(失敗)なのか、プレイルールを明確に決める必要があります。また、プレイヤーがゲームを楽しめるよう、ゲームを設計する必要があります。だれもが制覇できないゲームでは遊んでもらえないですし、だれでも簡単に制覇できてしまうゲームでは、あきられてしまうので、プレイヤーの視点に立ち、プレイヤーの使用感を考えて、ゲーム設計を行うことが大切です。
このコースでは、グラフィカル操作でプログラムを作成できるScratchを使い、ゲームの設計手法の基本を学びます。Scratchは、初心者でもとっつきやすい簡単な操作性が特徴です。さらに、Scratchは、WEBブラウザ上で開発ができますので、開発ツールのインストール設定の手間がかかりません。プログラミング初心者にとってもっとも着手しやすい開発ツールの一種なのです。簡単に使えるツールだからといって簡単なゲームしか作れないというわけでもありません。Scratchユーザの中には、プロ顔負けの作品を発表している熟練ユーザも存在します。Scratchの機能を極限まで使い倒したプログラムが開発できるユーザであれば、その後、より高度な機能を持つゲーム開発ツールにシフトしたとしても、素晴らしい作品を作ることができることでしょう。ゲームづくりにおいてまず学ぶべきことは、ゲームの設計です。プログラミングのファーストステップで、難易度の高いプログラミング言語の学習に着手してしまと、プログラミング言語の習得期間中にプログラミングに挫折してしまう学習者が多発しているのが、世界のプログラミング学習の現実です。難解なプログラミング言語の習得は後回しにして、より簡単にプログラムがつくれるツールで、より早くプログラム作品を完成させること、プログラムを完成させるのに必要なプログラムの設計のノウハウを徹底的に理解することを重視した学習法を選択した方が、結果として、プログラミングへの興味も高まり、習得の早道になると思います。簡単に使えるツールでも、そのツールの可能性を最大限いかせば、プロ顔負けのたハイスペックゲームをつくることが可能であることをよく覚えておいてください。
このコースでは、ゲーム開発のファーストステップに最適な3種類のゲームを作ります。このコースを最後まで学習し、講義内容をよく理解した受講生の皆さんは、ゲームづくりを身近に感じることができるようになり、様々なアレンジゲームをつくりたくなるに違いありません。
※このコースでつくるゲーム
ブロックを置いてゴールをめざそう!
ロボットについている赤いボタンがブロックに触れると、ロボットは右方向に90度回転しますが、ロボットのボディがブロックに触れてるとゲームオーバーになってしまいます。ここでは、プレイヤーが、ブロック(棒線)をマウスで書いて、ロボットがゴールにたどり着くよう、制御するゲームを作ります。
ボール君、赤色に触れないで!
ステージの中で敵や障害物を避けて、ゴールにたどり着くゲームは、人気ゲームのひとつです。このセクションでは、ボールをジャンプさせて、ボールに近づいてくる障害物(赤色のブロック)をよけてゴールをめざすゲームを作ります。バケツにボールを入れよう!
コンベア上を移動するバケツの中に、高台からボールを落とすゲームを作ります。時間内に、バケツにボールをいくついれられるか競います。バケツの移動スピードをあげていくことで、ボールをバケツにいれる難易度をあげていきます。
Who this course is for:
- Scratchを使ってゲームを作ってみたい方
- ゲームクリエイターに関心がある方
- ゲームがどうやってできるのか仕組みを知りたい方
- ゲームづくりを題材に子供達に論理的な思考を身につけさせたい教師、保護者
- ゲームプログラミングをすることで、思考力を高めたい、脳トレをしたいと思っている方
Instructor
みなさん、はじめまして。私は、(株)イーストーリーのCEO、細村です。私たちは、プログラミングに馴染みがない一般の方々が、最短ルートで、日常の学びや遊び、コミュニケーションを楽しむためのプログラミングをサポートしています。PCやスマートフォン上で、ゲームやクイズ、アニメ、グリーティングカード、ロボットなど、様々な作品ができるようになると、自分の遊びや学び、趣味やコミュニケーションの世界が大きく広がります。私たちは、一般の人達が、自分のつくりたいものを自由につくって表現する、作る楽しみの提供に主眼におき、講座を提供しています。
これまで、コンピュータが理解できる英数記号のプログラミング言語を入力しないと、プログラムを完成することはできませんでしたが、今は違います。人間がどのようなプログラムをつくるのか、仕様を指示をするだけで、コンピュータ側でプログラミング言語を自動生成してくれるようになってきてます。コンピュータへの仕様の指示方法として今着目されているのは、テキストプロンプト(プロンプトとは命令)と、ビジュアルプログラミングです。
今トレンドのAI(人工知能)であるChatGPTは、テキストプロンプト。テキストで仕様を指示すると、AIがプログラム言語を自動生成してくれます。ChatGPTで自動生成するのはプログラム言語ですので、プログラムの出来を瞬時に判断するには、プログラム言語の理解が必要で、ChatGPTがつくったプログラムの動作を確認するには、プログラムの稼働環境が必要。プログラム経験が未熟な人がChatGPTをうまくつかいこなせないのは、正しいプログラム言語を出力するテキストプロンプトの入力が難しい、出力したプログラム言語が正しいか瞬時に判断できないといった要因があります。
対して、ビジュアルプログラミングによる仕様の指示は、視覚的、直感的。ユーザは、プログラムの仕様をイメージに変換して処理を組み立てます。ビジュアルプログラミングツールの代表格はScratch。ドラッグ&ドロップのシンプルな操作と簡単な文章の組み立てにより、簡単なものから複雑なものまで、ユーザの使用レベルに応じてプログラムが作れます。ビジュアルプログラミングでは、画面上にプログラミング言語を表示しません。ビジュアルプログラミングを行う画面と同一画面にプログラムの実行画面があるので、プログラムを作りながら、プログラムを実行させ、プログラミング言語にいっさい触れることなくプログラムを完成します。
人間の脳は、情報をイメージ抜きで覚えた場合、言葉や数字を単なる記号として、脳にしまいこむことになるため、理解や記憶が遅くなるといった特徴があります。ビジュアルプログラミングがわかりやすくとっつきやすいのは、イメージをプラスした情報が脳にとって理解しやすいからです。
私たちは、Scratchをつかったビジュアルプログラミングから、講座を始めました。私たちが運営するサイトである、make-Pドットコムでは、Scratchをつかった教材をご案内し、asobucoドットコムでは、日本最大数のScratch作品を公開しています。今後、私たちの講座では、ビジュアルプログラミングにプラスしてAIのクリエイティブな活用法もご案内していきますが、大切にしたい柱は、「一般の人がつくりたいものを自由につくって表現する、作る楽しみ」のサポート。昨今は、インターネット、デジタルを介してのコミュニケーションが、人々の人生の一部になっています。私たちは、皆さまの豊かで楽しいデジタル活用ライフを応援していきます。