
フランス語の辞書の巻末にある、動詞の活用表を見たことがありますか?
活用表を見て、フランス語が怖くなったり、イヤになったりしていませんか?
もちろん私も、そのひとりでした。
でも、フランス語レベルがほぼゼロなのに、突然フランスに住むことになったので、
もう好き嫌いは言っていられません。
フランス語しか話さないフランス人たちの中で暮らすことになり、
おまけに田舎でインターネットのない時代だったので、
フランス語を拒否するわけにはいかなかったのです。
まさにサバイバルに近い状態でしたが、「今がゼロなら、後は増やすだけ!」
とばかりに、取り組みました。
日本からフランス語の文法書を1冊持って来ていたので、まずはそれを読みましたが、
使いこなせるわけがないと思ったので、覚えることもせずに放置。
その後の私が実行したのは、動詞の時制の断捨離でした。
文法書の中に書いてあった、たくさんの時制の中から、3つだけ選びました。
フランス語の動詞には、時制が14あるとも、20あるとも言われます。
けれど、選んだ3つ以外は無視。
自分が使うのは、あくまで選んだ3つのみ、他は人が話すもの、と割り切ったのです。
当時、すでに30歳を過ぎていましたが、「フランス語で話す自分は、生まれ変わった自分」
と自らに言い聞かせることにしました。
フランス生まれの赤ちゃんでも、最初から流ちょうに話すわけではないのですから、
ゼロレベルの自分のフランス語が、たどたどしくて当然です。
それでも、最低限の文法は使えないと、何を言っているのかがわからない状態に
なってしまいます。
「最低限の文法」の限界ラインをどこにするかが、成功と失敗の分け目ですが、
運よく間違えずに選べたので、その方法を共有させていただきます。
ただし、「最低限の文法」に含まれる、動詞の時制3つだけでは、
自分が話すことはできても、人の話しが分からないことも。
時制3つで、ネイティブの話す動詞の70パーセント程度はカバーするものの、
残りをまったく知らないのもストレスになります。
なので、ネイティブのフランス人が幼少期から親しんできた、
フランス民謡・童謡の歌詞を、ここでも使うことにしました。
フランス語らしさが凝縮され、歌い続けられた歌詞で文法に触れれば、
より自然な形で、美しいフランス語を身につけるきっかけになります。
本講座の1章は1曲ずつになるように、簡単なものから始めて、
少しずつ難易度が上がるように構成しています。
各章では、まず曲の歌詞をネイティブの実録音声でご紹介した後に、
歌詞の繰り返しや重複フレーズをまとめて、文法を説明。
再度歌詞全体に戻りながら、曲全体の雰囲気を再確認します。
その後、自ら覚えるべきである動詞の3時制は「復習して覚えよう」として、
それ以外の時制を扱う場合には「復習しよう」としてまとめました。
このように「自分が使う文法」と「人が話す文法」として分けてあるので、
何を覚えるべきかがクリアになっており、それ以外は知識として吸収できます。
なので、1章(1曲)ずつ進むことで、
自分が使うべき動詞の時制が身につきます。
人の話しとして聞く時制でも、だいたいの意味がわかるようになります。
身近な名詞や形容詞に自然に触れることで、覚えるための習慣が身につきます。
動詞の時制をたった3つに絞ることで、圧倒的にラクになるので、
発音にこだわったり、単語数を増やしたりする余裕も生まれます。
特に発音は、入門期にこだわることが大切です。
文法に手こずったせいで、発音がおろそかになるのは、本当にもったいないです。
効率よく文法を身につけて、他のことにもチャレンジしませんか?