改訂版プログラミングで科学を学ぼう! Vol. 8 人工生命・チャットボット・人工知能(シンプルパーセプトロン)
What you'll learn
- コンピュータープログラムをツールとして扱うのに最低限必要なプログラミングの基礎知識を習得できます。
- 教養として知っておきたいITの基礎知識を習得できます。
- 科学の興味深い話題に触れることができます。本コースでは「人工生命の初歩」、「人工無能」、「人工知能の初歩」を扱います。
- 科学を題材としたプログラミング学習を通じて科学的思考を身に付けることができます。科学的思考は普段の生活をより知的で賢く豊かなものにしてくれます。
Requirements
- できれば高校生レベルの数学の知識があると理解が早いです。
- 実際に自分のPCを使ってプログラミングしてみることをお勧めします。WindowsでもMacでも対応しています。
- 使用するプログラミング言語はProcessingで、インストールの方法や使い方はVol.1のレクチャーをご覧ください。
Description
学習指導案
■単元名
上級Bコース Unit1-5 人工生命の初歩
■単元の学習目標
ベクトルの概念を学ぶ。
分離、整列、結合という3つの単純なルールに従う魚をオブジェクト指向プログラミングで作成する。
■テーマ選定の理由
ベクトルは計算処理を簡単にすることができるツールであり、これを学んでおくことは様々なシミュレーションの場面で役に立つ。
単純なルールに従って自律して動く魚たちが自然に群れを形成する事例を通じて「単純な法則が複雑な世界を創る」ことを体験することができる。
■単元の学習計画
カリキュラム
フロッキング ベクトル Unit1 60分
フロッキング 捜索 Unit2 60分
フロッキング 分離 Unit3 60分
フロッキング 整列 Unit4 60分
フロッキング 結合 Unit5 60分
■育成したい思考力
キープイットシンプル。単純な法則が複雑な世界を創る。
■評価計画
ベクトルの概念を理解している。
フロッキングのプログラムの概要を理解している。
■応用・発展
条件を変えて群れの様子を見てみる。
2種類の群れを作成する。
学習指導案
■単元名
上級Bコース Unit6-8 人工無能
■単元の学習目標
データベースの基礎を学ぶ。
会話ボットとはどのようなものかを学ぶ。
会話ボットのプログラムを作成し、人間らしさについて考察する。
■テーマ選定の理由
データベースはネットショッピングをはじめとして、ほとんどのWebサイトで使われているが、どのようなものかは知らないことが多い。このデータベースの基本的な扱い方を学んでおくことは価値がある。
会話ボットのアプリが世の中に出回るようになってきた。しかしながら、その原理については考えたことがない生徒がほとんどである。最も単純な人工無能をプログラミングして試してみることにより、コンピューターとの会話がある程度成り立つことを体験する。この体験を通じて人間らしさとはいったい何なのかを考えてみることは貴重な経験となる。
■単元の学習計画
カリキュラム
データベースの基礎1 Unit6 60分
データベースの基礎2 Unit7 60分
会話ボット1
会話ボット2 Unit8 60分
■育成したい思考力
ロジカルシンキング
■評価計画
データベースの基礎を理解している。
会話ボットの原理を理解している。
人間らしさの判定方法についての歴史的な議論を知っている。
■応用・発展
より人間らしく応答するように工夫する。例えば、時間に応じて応答する挨拶を変えるなど。
学習指導案
■単元名
上級Bコース Unit9-12 人工知能の初歩
■単元の学習目標
人工知能とは何であり、その歴史はどのようなものであるかを学ぶ。
単一ニューロンをモデル化したシンプルパーセプトロンを学ぶ。
シンプルパーセプトロンに教師有り学習をさせてパターンを認識させる。
人工知能に対して今後どのように向き合っていくべきかを考察する。
■テーマ選定の理由
毎日のようにAIに関連するニュースを耳にする時代となってきた。AIがどのような歴史を経てきたか、また、どのような仕組みなのかを知ることは今後の生き方にも大きく影響する。実際に簡単な人工知能をプログラミングしてみることで、人工知能に対して今後どのように向き合っていくべきかを考察する良い機会となる。
■単元の学習計画
カリキュラム
人工知能とは Unit9 60分
シンプルパーセプトロン
シンプルパーセプトロン Unit10 60分
教師有り学習によるパターン認識 Unit11 60分
哲学的なお話 Unit12 60分
■育成したい思考力
ラテラルシンキング
■評価計画
人工知能の歴史を理解している。
シンプルパーセプトロンの原理を理解している。
人工知能にどのように向き合っていくか、あるいは、どのように活用していくか、自らの考えを持っている。
■応用・発展
より進んだ人工知能の技術について調べてみる。
Who this course is for:
- 教養としてプログラミングを学びたいという一般の初心者の方にお勧めです。
- 大学1年生、あるいは社会人1年生でこれからプログラミングを始めたいという方にも適しています。
- プログラミングを学んだことのない中学生、高校生を持つ保護者にもお勧めです。
- 小学生高学年で算数や理科が得意なお子様を持つ保護者にもお勧めです。
Instructor
株式会社ソーシャルウィル 代表取締役
工学博士
1982年 東京大学工学部卒業。同年、(株)東芝入社。
1991年 世界最高速(当時)の半導体レーザを開発。
1991年~1993年 マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。
1992年 超高速光スイッチの新しい原理を世界で初めて検証。
1993年 (株)東芝 研究開発センターに戻る。
2000年 何もないところから一人で立体ディスプレイシステムの研究開発をスタート。
2003年~2006年 総務省委託研究「ネットワーク・ヒューマン・インタフェースの総合的な研究開発」研究リーダー。
2009年~2010年 総務省委託研究「眼鏡のいらない3次元映像技術の研究開発」研究リーダー。
2010年 世界初の裸眼立体テレビの製品化に成功。
2010年 発明協会 平成22年度全国発明表彰 21世紀発明賞受賞。
2011年 文部科学省 平成23年度文部科学大臣表彰 科学技術賞受賞。
2011年 東芝社長表彰受賞。
2013年 (株)ソーシャルウィルを創立するために(株)東芝を退職。
2014年〜中高生向けプログラミング教室Ex-Gramエクスグラムを運営中。