
・イラスト制作の資料として、公式設定のほか、テーマに合わせた資料を集めます。
・Photoshopのキャンバスに配置した資料画像を基に、身体のバランス、顔の特徴を掴みます。
魔法少女「アクアちゃん」のイラストを描いていきます。アクアちゃんの設定画だけでなく、魔法少女というテーマに合わせたデッサン資料を集めます。公式設定がある場合には、キャラクターの全身が描かれ、体のバランスや顔のつくり、コスチュームのデザインがわかるものを確保します。
全体のバランス、身体のパーツの位置のアタリを取ります。「キャラクター似せ」のポイントとなる顔やコスチュームの特徴を押さえます。
・参考画像をしっかり観察し、ラフを詰めて「似せ」に注力します。
・目や眉、髪型などの特徴はもちろん、顔の向きや目線にも注意します。
Photoshopのレイヤー機能(透明度)を活用し、見本画像と見比べながらキャラクターの特徴を捉えて、ラフを描いていきます。目の形など、重要なパーツについては見本画像からその部分を切り抜いて配置し、特に注意しながら描きます。ブラシで線を描き、変形ツールなども使ってバランスを取り、細かく調整を重ねていきましょう。
・全体のバランスやポーズに違和感がないか確認しながら、身体やコスチュームのラフを進めます。
・コスチュームのデザインだけでなく、スカートの広がり具合やボタンの位置なども意識します。
顔のラフに続いて、キャラクターの全体のラフを描いていきます。見本画像(設定画)に合わせたコスチュームデザインを、デッサンの基本を忘れずに進めましょう。身体のバランスがしっかり取れているかを確認するために、左右を反転して表示するなど、視点を変えてチェックします。
・参考画像を基に、アイテムやサブキャラクターのラフを描いていきます。
・パーツごとの特徴を確認しつつ、キャラクターとの比率や、バランスを整えます。
キャラクターの世界観や設定を特徴づける、アイテム(武器)などの詳細を描きます。見本画像からアイテム部分を切り出してレイヤー上に配置し、大きさ(キャラクターとの比率)や形をしっかり観察。サブキャラクターの大きさや特徴、ポーズもここで描いておきます。
・手ぶれ補正機能が付いているCLIP STUDIOを使用して、線画を描いていきます。
・タッチに合うブラシを選び、見本画をよく観察して線の強弱を合わせます。
Photoshopで描いたラフをベースに線画を描いていきます。イラストの基となるキャラクターの設定画をよく観察し、線のタッチや強弱を合わせます。キャラクターの特徴や表情をつくる目の描き方に注目しましょう。きれいな線が描けていても、原画のイメージからずれていないか、確認しながら進めます。
・身体のフォルムと、コスチュームやアクセサリーは別のレイヤーにしておきます。
・キャラクター本体(生き物・有機物)と、アイテム(無機物)それぞれに合わせてツールを選びます。
顔や身体の線が描き終わったら、コスチュームなどの線画に進みます。要素ごとにレイヤーを分け、後の工程でも作業がしやすいデータを作っていきましょう。この動画の終盤では、着色に進みます。ベースに強めの色を敷き、塗り漏れがないかをチェックしやすくするなど、現場で生かせるノウハウを紹介します。
・Photoshopに戻り、光源を想定しながら色を重ねて立体感をもたせます。
・作業を効率的に進めるため、全体に少しずつ手を入れていきます。
イラストの立体感を作るため、陰を入れていきます。光源の位置を決め、部分ごとに進めるのではなく、全体的に少しずつ作業して、完成に近づけていくのがポイント。設定画の着色の仕方(クセ)を観察し、色の選び方や重ね方などの特徴を模倣します。
・着色見本の画像からスポイトツールで色を拾い、バランスを取りながら着色を進めます。
・光源の位置や、身体の形をイメージしながら、陰の濃い部分と薄い部分の差を作ります。
身体のフォルムやコスチュームの起伏などを意識して、複数の色を使って陰の強弱を付けることで、さらに立体感を強くします。反対に、明るい部分は環境光や反射光を意識して色を重ねていきます。顔には頬の赤みを入れるなど、身体のパーツに応じて立体感を作るための着色を進めます。
・コスチュームの透け感を表現するため、透明部分と身体が重なっている部分を着色します。
・ハイライトを入れて、光が当たっている部分を強調することで、立体感を強めます。
コスチュームと重なっている身体のパーツの位置やフォルム、コスチュームの素材をイメージしながら、色の濃淡に変化を付けて、透け感を表現します。着色見本から色を拾いながら作業を進めましょう。さらに、髪の毛の部分などに光の反射を表すハイライトを入れていきます。
・線の色を塗りの部分の色に近づける「色トレス」をすることで、設定画の印象に近づけます。
・眉の描き方や、コスチュームの形状など細かな描写を確認し、修正を加えてクオリティを高めます。
線の「色トレス」をします。線画で描いたままだと塗り部分との違いがはっきりしていますが、線の色を塗り色に近づけることでなじませると、やわらかい印象になります。またテクスチャなど設定画のデータに含まれているレイヤーを活用して、テイストを近づけます。細かな部分の最終調整を行い、作品としてのクオリティを高めます。
【講座内容】
◎ 設定画からシチュエーションイラストの制作講座:プロの現場に求められるワザとは?
ソーシャルゲームに使用されるイラストの制作では、キャラクターの「設定画」を基に新たなイラストを描くスキルが欠かせません。このコースでは、ヒットアニメやゲームとのコラボに必須の「IP(版権もの)タッチ合わせ」のワザを紹介。まるで原画(原作)に携わったアニメーターが描き起こしたような、キャラクターの特徴を捉えたイラストを制作するテクニックが学べます。
◎ 現役クリエイターのテクニックと作業スピードを体感。具体的な制作工程が学べます。
絵合わせ(タッチ合わせ)のスキルを中心に、ゲームイラスト制作の基本工程を学ぶことができます。一つひとつの工程を丁寧に追うことで、デッサン力を上げる基礎から、作品・商品としての完成度を高めるフィニッシュワークまでを紹介。動画を通じて、プロとして活躍する現役クリエイターのテクニックとスピード感が体感できます。
◎ 手戻りを少なくする・修正しやすいデータの作り方など、現場ならではのノウハウが学べます。
クライアントの要望と期待に応えるイラスト作品を描き上げるスキルは、プロのクリエイターに必須の条件。さらに求められるのは、ソーシャルゲーム本体(アプリ)の制作フローをスムーズに進めるためのノウハウです。作業の効率を高め、後工程を意識したデータの作り方を、現場での経験豊かなプロならではの視点から学べます。
【コースのカリキュラム】
◎ 1章:「キャラクター似せ」のための資料集めと下描き
・資料を集める:公式の設定画のほか、イラストのテーマに合わせた資料も集める
・下描きする:設定画をよく観察し、身体のバランス、顔やコスチュームのバランスを押さえる
◎ 2章:キャラクターの特徴を捉えるラフ
・顔のラフを描く:目の形や髪型など、キャラの特徴となる部分をしっかり描く
・身体のラフを描く:コスチュームのデザイン、身体の向きや姿勢を確認しながらデッサンする
・バランスを整える:左右反転して表示するなどの工夫でバランスをチェック
◎ 3章:設定画のタッチや線の強弱を意識した線画制作
・ブラシやツールを選ぶ:設定画で、線のタッチや太さを確認。要素に合わせたツールを選ぶ
・レイヤー機能を活用する:要素ごとにレイヤーを分けるなど、修正・着彩しやすいデータにする
・着色の準備をする:着色用見本画のほか、カラーラフなども着色の資料にする
◎ 4章:“キャラ立ち”を決める着彩と仕上げ
・立体感を作る:光源の位置を想定しながら、濃淡のある陰とハイライトを付けていく
・効率よく作業を進める:塗り漏れをしない/色のバランスを崩さないためのノウハウ
・形と重なりを意識して:骨格や身体、コスチュームの形状や重なりを意識して色と陰を付ける
・作品を完成させる:全体のトーンを設定画に合わせ、細かな部分を修正して完成度を高める
【講師の紹介】
株式会社アクア ビジュアルワークス部
イラストレーター 圭(Kei)先生
ゲームイラストのアートディレクターを務めるほか、広告用のイラスト制作にも携わっています。
アクアは1991年に創業したイラスト制作会社です。広告イラストやゲームイラスト制作の第一線で活躍するイラストレーターが、40名以上所属しています。クライアントの要望に合わせて、様々なタッチで描くことができる、ハイパフォーマンスなクリエイター集団です。
【(株)アクアの主な制作実績】 任天堂3D用ソフト妖怪三国志 CM用イラスト/双葉社×江ノ島電鉄『GO!GO!ゴマちゃん』プロモーション用グラフィック制作/江ノ島水族館『ナイトワンダーアクアリウム2016』コンテンツ制作/株式会社コロプラ『魔法使いと黒猫のウィズ』イラスト制作/ディライトワークス「バンドやろうぜ!」キービジュアル/株式会社DeNA『七つの大罪-ポケットの中の騎士団-』イラスト制作/バンダイビジュアル『アイドリッシュセブン』アニメージュ表紙イラスト/読売テレビ株式会社『鳥人間コンテスト2017』メインビジュアル制作/読売テレビ株式会社『電波教師&名探偵コナン』黒板イラスト/東京都福祉保健局『進撃の巨人』危険ドラッグ撲滅ポスターイラスト