
【全出題範囲網羅+詳細解説】AWS SOA-C02日本語実践問題260問(シスオプスアドミニストレータアソシエイト)
Description
更新履歴
2025/2: 演習問題1~3 に対して以下の修正(レビューのフィードバック)を実施しました。
AWS公式ドキュメントへのリンク切れ修正対応
2025/3: 演習問題4 網羅性向上のため問題を追加しました。(50問追加)
2025/5: 演習問題1 ~3 解説を大幅に詳細化しました。
紹介
SOA-C02の全ての出題範囲を網羅した実践問題集です。
AWS SOA(AWS Certified SysOps Administrator - Associate)に合格したい方はもちろんのこと、AWSで開発されたシステムの保守、運用、デプロイ、最適化の実務に役立つ能力を高めたい方におおすすめです。
本問題集のサンプル
以下本問題集のサンプル問題で自分が求めているレベルかを確認してください
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問題
ある企業では、Auto Scaling グループに属する Amazon EC2 インスタンスでウェブサイトを運営しています。ウェブサイトのトラフィックが増加すると、ソフトウェアをインストールするユーザーデータスクリプトが長時間実行されるため、追加のインスタンスが利用可能になるまでに数分かかります。
SysOps 管理者は、新しいインスタンスが利用可能になるまでに必要な時間を短縮する必要があります。
この要件を満たすために、どのアクションを実行する必要がありますか?
選択肢
A. スケーリングのしきい値を下げて、トラフィックが増加する前にインスタンスが追加されるようにします。
B. EC2 Image Builder を使用して、ソフトウェアがプリインストールされた Amazon Machine Image (AMI) を準備します。
C. Auto Scaling グループを更新して、ストレージが最適化されたインスタンスタイプを持つインスタンスを起動します。
D. Auto Scaling グループの最大容量の 100% をカバーするために、リザーブドインスタンスを購入します。
考えてからスクロールしてください
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正解:B
解説:
問われている要件
この問題では、Auto Scalingグループで発生している以下の課題を解決する必要があります:
長いインスタンス起動時間: ユーザーデータスクリプトによるソフトウェアインストールに数分かかる
スケーリング応答性の低下: トラフィック増加時に新しいインスタンスの利用開始が遅い
時間短縮の必要性: 新しいインスタンスが利用可能になるまでの時間を短縮したい
前提知識
Auto Scalingの仕組み Amazon EC2 Auto Scalingは、需要に応じてEC2インスタンスの数を自動的に調整するサービスです:
スケールアウト: 負荷増加時にインスタンス数を増加
スケールイン: 負荷減少時にインスタンス数を減少
ヘルスチェック: 異常なインスタンスの自動置換
複数AZ対応: 高可用性のための複数アベイラビリティゾーン配置
ユーザーデータスクリプトの課題 EC2インスタンスのユーザーデータスクリプトには以下の特徴があります:
起動時実行: インスタンス起動時に一度だけ実行
時間がかかる処理: ソフトウェアのダウンロード、インストール、設定
ネットワーク依存: インターネットからのパッケージダウンロードが必要
失敗リスク: ネットワーク問題やパッケージ依存関係エラーの可能性
典型的なユーザーデータスクリプトの例
【 問題集本編にはサンプルスクリプトが記載されます。】
EC2 Image Builderとは EC2 Image Builderは、カスタムAMIの作成と管理を自動化するサービスです:
パイプライン作成: レシピ、インフラ設定、配布設定を組み合わせたパイプライン
自動化: 定期的なAMIの作成とテスト
セキュリティ: 最新のセキュリティパッチを適用したAMI作成
コンプライアンス: 組織の標準に準拠したイメージ作成
Image Builderの主要コンポーネント
コンポーネント: ソフトウェアのインストールや設定を定義
レシピ: コンポーネントの組み合わせとバージョン指定
インフラ設定: ビルド用インスタンスの設定
配布設定: 作成されたAMIの共有と配布設定
AMI作成のベストプラクティス 効果的なカスタムAMI作成のポイント:
最小限のソフトウェア: 必要最小限のソフトウェアのみインストール
セキュリティ強化: 不要なサービスの無効化、セキュリティ設定
ログクリーンアップ: 個人情報や機密情報の削除
汎用性: 複数の環境で使用可能な設定
パフォーマンス向上の効果 プリインストールされたAMIを使用することで得られる効果:
起動時間短縮: ソフトウェアインストール時間の排除(数分→数秒)
ネットワーク負荷軽減: パッケージダウンロードの削減
安定性向上: インストール失敗リスクの排除
一貫性確保: 全インスタンスで同一のソフトウェア環境
Image Builderのコスト考慮事項 EC2 Image Builderの使用に関するコスト:
ビルド用インスタンス: AMI作成時のEC2インスタンス料金
ストレージ: 作成されたAMIのEBSスナップショット料金
データ転送: AMI共有時のデータ転送料金
定期更新: 自動パイプライン実行による継続的コスト
解くための考え方
問題の根本原因は、インスタンス起動時のソフトウェアインストール時間です。この時間を短縮するには、事前にソフトウェアがインストールされたAMIを使用することが最も効果的です。EC2 Image Builderを使用することで、このプロセスを自動化し、継続的に最新のAMIを維持できます。他の選択肢は、問題の根本原因を解決せず、時間短縮効果が限定的です。
参考資料【問題集本編にはAWS公式ドキュメントへのリンクが記載されます】
EC2 Image Builder とは
Amazon EC2 Auto Scaling とは
インスタンスメタデータとユーザーデータ
不正解選択肢の評価
A:スケーリングのしきい値を下げることで、インスタンスの起動タイミングを早めることは可能ですが、根本的な問題であるソフトウェアインストール時間の長さは解決されません。新しいインスタンスが起動しても、ユーザーデータスクリプトによるソフトウェアインストールに数分かかるという問題は依然として残ります。また、この方法では不要なインスタンスが起動してコストが増加する可能性もあります。
C:ストレージ最適化されたインスタンスタイプは、高いディスクI/Oパフォーマンスを提供しますが、ソフトウェアのインストール時間を根本的に短縮するわけではありません。ユーザーデータスクリプトによるソフトウェアインストールプロセス自体は依然として実行される必要があり、大幅な時間短縮は期待できません。また、コストが増加する可能性もあります。
D:リザーブドインスタンスは、長期間の使用を前提としたコスト削減のための料金プランです。インスタンスの起動速度やソフトウェアのインストール時間には全く影響しません。リザーブドインスタンスを購入しても、新しいインスタンスが利用可能になるまでの時間短縮という要件は満たされません。
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SOA-C02の特徴
実践的なシナリオベースの出題です。具体的には以下のようなスキルが必要とされます。
私自身、AWSのアソシエイトレベルの認定試験の中で一番実践に即していて難しいと感じました。
AWS上でのシステム運用や管理に関する専門的なスキルを証明する。
クラウド上でのシステムの可用性、スケーラビリティ、パフォーマンスの最適化についての知識を評価。
自動化やモニタリングを活用して効率的な運用を実現する能力を測定。
本問題集の特徴
SOA-C02の出題形式に沿った本番ライクな問題
全問題に詳細な解説とAWS公式ドキュメントへのリンクを記載
不正解選択肢の理由についての解説
Who this course is for:
- AWS SOA(SysOps Administrator - Associate)に合格したい方
- AWSの運用の知識を深めたい方
- 不正解選択肢を含めた詳細な解説で学習を進めたい方
Instructor
都内の大手IT企業でAWSのプロジェクトを推進しています。アーキテクチャ設計や運用が得意です。
保有資格:
・AWS: SCS, SAP, DOP, SAA, SOA, DVA, DEA, AIF, CLF
・Azure: AZ-104, AZ-204, AZ-500, AZ-305
クラウド資格取得の経験や若手育成の経験をもとにがわかりやすい教材の作成に邁進していきます。
略歴:
・同志社大学理工学部情報工学専攻 卒業(修士)
・都内大手IT企業入社(2016年~)
・オンプレミス案件の開発、PL
・AWS案件の設計開発
・AWS案件のプロジェクトマネージャー