
時間をかけて丁寧に書いた依頼メールが、返事もないまま流れていく。 筋の通った提案をしたのに、返ってきた言葉は「検討します」だけ。
心当たりがあるなら、先にお伝えしたいことがあります。
それは、あなたの内容が悪いのではない、ということです。
人が動くかどうかを決めているのは、内容の正しさではなく、脳がその文書をどう処理するか。行動科学の世界では、これがくり返し確かめられてきました。読み手はまず「直感」であなたの文書を処理します。開いた瞬間の印象、パッと見の負荷、読み始めの数秒で、読むか、流すかが決まる。あなたが積み上げた論理は、その関門を通過した後にしか読まれません。
だから、この講座の答えはシンプルです。
【相手を変えるのではなく、文書を変える】
熱意も、押しの強さも、根回しの上手さも要りません。件名の付け方、選択肢の並べ方、締切の示し方——あなたが100%自分で決められる「文書」を設計し直すだけで、通り方は変わります。
たとえば、こんな書き換えです。
Before:「新システムを導入すれば、入力作業が自動化されます。業務効率化のため、導入をご承認ください。」
After:「まず経理部の交通費精算だけ、2週間試させてください。今の運用はそのまま残します。2週間後に結果をご覧いただき、続けるかどうかをご判断ください。」
変えたのは、伝え方だけです。事実は同じでも、承認する側の負担と不安を減らしただけで、通り方が変わります。この講座では、こうした書き換えを、5つの観点とEASTモデルという型に沿って、誰でも再現できるようにします。
■ この講座で身につくこと
・相手が動かない原因を、行動科学の5つの観点(損失回避・現状維持・アンカリング・社会的証明・タイミング)で診断できるようになります ・診断にもとづいて、メール・提案資料・稟議を、EASTモデル(Easy/Attractive/Social/Timely)で書き換えられるようになります ・AIを相棒にして、この診断と書き換えを毎日の業務で回せるようになります
■ 開始15分で、最初の体験があります
この講座は「知る」で終わらせません。開始15分以内に、あなたの直近のメール1本を、配布のAI診断プロンプト(Claude・Gemini・ChatGPT共通・無料プランでOK)で診断します。自分の実文書に3つの改善点が突きつけられる——ここからが本編です。会社のルールで生成AIが使えない方には、同じ観点を自分でチェックできるセルフ診断シート(スプレッドシート配布)を用意しています。
■ 「操作みたいで気が引ける」という方へ
その違和感は健全です。だからこの講座では、序盤に「良いナッジの3条件」(相手の利益になる/選択の自由を残す/隠さない)を先に扱います。学ぶのは相手を出し抜く技術ではなく、相手への思いやりを、気合いではなく設計に落とす技術です。
■ 講座の道のり(6セクション・約113分)
はじめに — 正論はなぜ通らないのか(システム1とシステム2)
Quick Win — AIで自分のメールを診断する(+ナッジの倫理)
相手が動かない4つの理由 — バイアスを社内文脈で使う
EASTで書き換える — 診断から処方へ。実演+あなたのメールの書き換え演習
自分とチームを動かす — イフゼン・フックモデル・フィードバック・期待値・KPI
まとめ — 5観点×EASTの1枚マップと、明日の1通
各セクションにBefore→Afterの文書例と演習、セクション末には動画を見ながら答えられる小テスト(3問×3回)があります。
■ この講座が向いている方
・企業にお勤めで、上司への提案・他部署への依頼・会議資料など「社内の誰かを動かす」場面が多い方 ・正しいことを言っているはずなのに、なぜか通らないと感じている方 ・行動経済学やナッジに興味はあるが、「明日の業務でどう使うか」まで落とし込みたい方 ・心理学・経済学の知識は一切不要です
■ 向いていない方(正直にお伝えします)
・お客様に売り込むためのセールストークを探している方(主戦場は社内です。考え方は営業にも応用できますが、売り方そのものは扱いません) ・行動経済学を学問として体系的に学びたい方(理論の網羅はせず、実務で使う道具に絞ります)
■ 提供リソース
・AI文書診断プロンプト(PDF・Claude/Gemini/ChatGPT共通) ・社内文書ナッジ改善ワークシート(スプレッドシート: セルフ診断/依頼の診断/EAST書き換えテンプレ/サンプルメール)
講師は、中小企業診断士×AFPの経営コンサルタント。Udemyでは受講3,000人超。診断士の仕事は正論を並べることではなく、現場の人に実際に動いてもらうことです。この講座には、その現場で使ってきた工夫を詰め込みました。
明日のあなたの1通が、すっと通りますように。講座の中でお会いしましょう。