
アンケート調査を企画する際にやってしまいがちなのが、いきなり質問文を作ってしまうこと。
もちろん最終的にはどんな質問を掲載するのかを考えなければなりませんが、その前にやるべきことがあります。それが『調査設計』という行為です。
そもそも何か分かれば調査成功と言えるのか?(調査目的)
明確にしたい事の『仮説』は何か?
どんな人を対象に回答依頼するのが適切か?
調査データからどんな表やグラフ描くのが良いか?
この辺りのことを事前によく考えておかないと、調査は必ず失敗します。
実際にどんな人にアンケートに答えてもらうか?を考えておくことは大変重要です。
これは自分がアンケートを配布しやすい人に答えてもらうのではなく、『どんな人に答えてもらえば調査目的を達成できるか?』という視点で考える必要があります。これを『調査対象者条件』という言います。
またアンケート配布に役立つのが各調査会社が所有している『アンケートモニターパネル』です。
質の良い調査を行うのであれば、パネルの使用は欠かせません。
アンケート調査において回答者が答えられない質問は当然するべきでないのですが、知らず知らずのうちに回答困難な質問をしてしまっていることがあります。
『次にクルマを買うとしたら、どんなクルマがいいですか?』
『あなたにとって理想のスポーツジムはどんなジムですか?』
『あなたはどんなテレビ広告を見ると購入意欲が湧きますか?』
というような質問です。
これらの設問は回答者のモチベーションを低下させるだけでなく、適当に回答して終わりにする可能性が高いです。その為、有益なデータには繋がりません。
プロのマーケティングリサーチャーが作るアンケート調査では、自由回答の質問は基本的に設定しません。
文章を書かせる質問は回答者にとって『回答負荷』が高く、また文章なので数値データに変換するのが難しいからです。
通常は仮説をもとに選択肢を設定し、数値データを取れるように設計するのがアンケート調査です。
アンケート調査の分析には高度な統計分析スキルが求められることもありますが、基本的には棒グラフや折れ線グラフなどの小学校の算数で習うような作業がほとんどです。
またマーケティングリサーチは、自分の会社の上司や役員、またはクライアントに結果説明をする必要のあることがほとんどです。
その場合、難しい統計分析結果を説明するよりも『簡単なグラフで伝えたい事をシンプルに伝える』スキルの方が大事になります。
このスキル、誰でもできそうですが実はできる人が少ないです。
数値データに説得力を付けたい場合、必要になる作業は、
データを単独で見せるのではなく、複数のデータを比較して提示する。
データを細かく分けてみて傾向を提示する(=クロス集計)。
この2つです。
そのため比較対象とするデータを取る為の質問/選択肢、データを細かく分ける為に必要な質問/選択肢を調査設計の段階で検討し、それらもアンケート内に仕込むことが重要になります。
アンケート調査(定量調査)をオールマイティのように考えているビジネスマンも多いのですが、実はアンケートには『欠点』も存在します。
それはアンケートに予め掲載した質問しかできないので、『理由の深堀ができない』という点です。
もし何かしらの理由の深堀をしたいのであれば、インタビュー調査などの定性調査がおススメです。
アンケートに比べて難しい調査スキルが必要ですが、まずは自分の顧客にインタビューをしてみることは顧客を深く理解する上でとても重要だと思います。
『だからアンケート調査なんて役に立たないと言ったんだ!』
こんな声をある中小企業の経営者の方が言っていたことがあります。
そのアンケートはリサーチの専門家が作った訳ではなく、その企業の社員が独自で行ったもの。
しかしアンケートの回答データがいまいち使いものにならなかったようです。
『アンケート』は比較的簡単にできるものなので、大企業のみならず中小企業や個人レベルの起業家の方々でも気軽にできる調査手法です。
ただ気軽にできるとはいえ、何も考えずに実施すると上記の企業のように手間暇かけてやったのにも関わらず無駄に終わってしまうこともあります。
これは私自身の見解ですが、日本国内で実施されているアンケート調査の9割以上はおそらく『役に立っていない』と思います。
もちろんプロのマーケティングリサーチャーが設計・作成したものであれば問題ないのですが、リサーチを学んだことのない人が作ったアンケートはほぼそんな感じです。
その理由は、アンケートという調査手法のノウハウやコツを知らないのはもちろん、そもそも『調査設計』が甘い為に自分たちの意図した調査ができていないのです。
その為、アンケート調査の方法をきちんと学びたい方は是非きちんと勉強した上で取り組んで欲しいのですが、
この動画講座ではアンケートを実施する全てのビジネスマンの皆様に知って欲しいポイントを7つにまとめています。
この7つを押さえるだけでも、今までとは異なった調査ができますので、是非お気軽に聴いて下さい。